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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第二十ニ話 倫子とノブオ、人面犬との遭遇
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倫子とノブオ、人面犬との遭遇②


 気づけば、ノブオと倫子はウサギ小屋の前まで来ていた。


 中から誰かの助けを求める声が聞こえてくる。


「た、た……助けてー!! 誰かー!! 痛っ!? ちょ、ちょっ……痛いって!! いたっ!? やめてー!!!」


 小屋の真ん中ではウサギが集まって一匹をいじめているようで、ざわついている。


 どうやらその一匹が助けを呼んでいるようだが、どう見ても声を上げられるような人間ではない。


「もしかしてこれが噂の、ウサギ小屋の人面犬か!?」


 目を丸くするノブオは、真ん中の黒い背中の一匹を凝視する。


「そうですね……」


 かわいそうに、と倫子は顔をしかめた。


「助けてやった方がいいよな? おーい!! どうした、大丈夫か?」


 ウサギ小屋の金網になっている扉の外から、ノブオはウサギにいじめられる何者かに声をかける。


「た、たすけ……んっ? その声はもしかして!? ノブオさん!? ノブオさんじゃないですか!? ノブオさん!! 探してたんですよ、僕!! 早く、早く助けて!! 痛っ!! 痛いから!! 早く!!」


「んっ、その声は……!? ジュンジか!? ジュンジなのか!? ちょ、ちょっと待ってろよ!!!」


 ノブオは仙人から預かって腰にたずさえていた鍵の束を思い出し、ウサギ小屋のものを探そうとした。


 だが、鍵の種類は多く、すぐには見つけられそうにない。


「ごめん……」


「えっ? なっ、なにが!? ごめんって、何!? いぃやぁー!!!」


 ウサギ小屋の中から悲痛な叫びが響く。


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