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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第二十一話 敏也を追いたい
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敏也を追いたい④


「だ、大丈夫!?」


 先を行きかけた倫子は振り返り戻ってくると、ノブオの顔をのぞき込んだ。


「み、倫子ちゃん……足が、足がつっちゃって……はぁうっ!!」


 仰向けに転がりゆらゆらするノブオは、左足のふくらはぎを両手でもみつつ、さすった。


「おじさん!? ど、どうしよう……どうしたらいいですか?」


 なんとか手伝ってやりたいとは思うが、手の出しようがない倫子は声をかけるしかない。


「あっ、いや気にしないで……ごめんね。先に行っていいよ。ノブオ君とグラスグリーンを追って……大丈夫、おじさんもすぐに行くから」


「でも……」


 倫子は鉄扉に視線を向ける。


 すでにノブオ少年とグラスグリーンの姿はなく、走る足音さえも全く聞こえなくなっていた。


 痛みで全身から汗を吹き出すノブオも、それにはうすうす気が付いている。


「ご、ごめんね……本当にごめん……も、もう治るから……」


「うううん……いいんです。ゆっくり行きましょう」


 はぁはぁと荒い呼吸をしながら足をさすり続けるノブオに、倫子はかぶりを振って優しく微笑んだ。


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