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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第二十話 首ちゃん
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首ちゃん⑤


「夜な夜な女子更衣室に入ってんの? そういえば、暗闇でボールつきながら変な唄をうたってたし……怪しくね?」


 ノブオ少年はノブオに耳打ちした。


 グラスグリーンは自らの肩を両手で抱き、倫子は眉をひそめすぎている。


「いや……いや!? そんな毎晩とか入ってないし!? それに、まりつきは関係なくない!?」


 あせった首ちゃんが鼻に汗をかいてきたときだった。



キュルキュルキュルキュル……



 ノブオとノブオ少年にはかなり聞き覚えのある、あの音が背後から近づいてくる。


 ふたりは自然と固まった。


「ケガ人は……ケガ人……どこ……」



キュルキュルキュルキュル……



「あっ、ここです。ここ!!」


 音のする方を向くと、グラスグリーンは明るい声で手を振った。



キュルキュルキュルキュル……!!



 ナースが走ってやってくる。そして、首ちゃんの横でぴたっと止まった。


「えっ? なに?」


 すっかり右に傾いている顔に、ナースも首を傾け目を合わせるとニッと笑った。


 だが、やっぱり目は笑っていない。


「みーつけた」


 ナースは首ちゃんの肩を強くつかむと、無理やり車イスに座らせた。


 首ちゃんも何のことかわからず、なすがままになってしまう。


「ハハハハ……!! みーつけたっ!!! ハーハハハハハ……!!!」


「なにー!! えー!? なんなのー!?」


 首ちゃんをのせた車イスを猛スピードで押しながら、ナースはあっという間に去っていった。


 首ちゃんはずっと叫んでいたが、それもすぐに聞こえなくなった。



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