表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第二十話 首ちゃん
71/168

首ちゃん④


「いやいやこれは、どうもありがとう。絶対痛いよね、その首……って、なんだ? この鏡、すっごい古そうだな」


 それはどう見ても新品ではなかった。


 ザ・手鏡という感じで、折りたたみ式やコンパクトでもない、持ち手のついている昔ながらの手鏡だった。


 ノブオは鏡に自分の顔を映してみる。


「あっ……なんか、俺、今日……すっごく、かっこいいかも!? えっ!? なに、イケメンじゃない?」


 鏡を見つめ、少ない前髪を手でなでつけるノブオはうっとりしだす。


「えー、おじさん。何を言って……あっ!? もしかしてその鏡、むらさき鏡じゃない!? だめだよ!! おじさん、あんまり見つめていると危ないよ!!!」


 慌てたノブオ少年はノブオの手から鏡をふんだくった。


「何するんだい!!! いいじゃない、鏡を見て自分をほめたって!! たまには!!!」


 目を血走らせるノブオはノブオ少年に詰めよる。


 その迫力に圧倒されるが、ノブオ少年はその様子にかえって確信した。


「この鏡はむらさき鏡だよ!! 魔力がすごいから何でも封印しちゃうんだ。鏡に閉じ込められたら二度と出られないで、さまようんだよ! 特に深夜0時になると、その力は最大になるとか……俺、おじさんが封印されたら、やだよぉー!!」


 泣きそうなノブオ少年の顔に、ノブオは我に返った。


「ご、ごめん。そんなに危ない鏡だったとは……おい、ピエロ!!! こんな危険なものをよこすんじゃないよ!!!」


 首ちゃんに向き直ったノブオはキレる。


「そもそもお前にあげてないだろ!! 女子更衣室にずっと置きっぱなしになってたやつだし、そんな危なくは……えっ?」


 四人の冷ややかな視線が首ちゃんに突き刺さる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ