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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第二十話 首ちゃん
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首ちゃん③


「いや、あの……首、大丈夫ですか?」


 それを見ないようにしながら目をぎょろつかせるノブオは、冷や汗をかいている。


「首? あぁ、ちょっと痛めてるけど……そんなに?」


 ピエロは左手で首をさわり確かめた。


「ちょっとだけ!? 本当かよ……」


 ノブオ少年も驚きのあまり目玉が落っこちそうになる。


 そして、ピエロの首ちゃんの名前の由来を初めて知ったのだった。


 首ちゃんの首はあり得ないぐらい、根元から右側に折れている。頭は右側の肩に乗っかっているようで、視界はまっすぐに見ていないのではないか。


「うわさには聞いていましたが、ここまで痛々しい姿だったとは……」


 グラスグリーンはお気の毒に、と言いかけてやめた。


「失礼な! 全身カラータイツの奴に言われとうないわ! はっ!!」


 首の曲がったピエロはそこにいた唯一の女子、倫子と目が合った。


 白塗りの顔ではあったが頬を赤らめる。


「首、痛そうですね……」


 がっちり目の合ってしまった倫子は目をそらせつつ、仕方なく言った。


 首ちゃんは社交辞令ともわからずに、その言葉を真正面から受け止める。


「いや、たいしたことはないよ。そうだ、優しい君にはプレゼントをあげよう」


 思い出した首ちゃんはポッケから手鏡を取り出すと、倫子に差し出した。


 ところが、すっと横からノブオが手を出した。

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