集合②
「おじさーん!! はぁっ、おじさん……無事だったんだね!!」
手を振りながら走ってきたのはノブオ少年だった。
「ノブオ君!!! よかった無事で……その子は?」
おかっぱ頭のかわいらしく上品な女の子が後からやってきて、ノブオ少年の横に立った。
「はぁっ、あぁ……同じクラスの野分倫子だよ! でも、俺も今日初めて会ったんだ。去年からずっと入院してたけど、明日から学校に通えるんだってさ。さっき、おじさんが職員室を出て行ったあとに代わりに入ってきたんだよ」
ノブオ少年は張り切ってノブオに説明する。
「野分倫子です。ノブオ君から、同じノブオって名前のエスパーおじさんに助けてもらったって、聞きました。どうぞ、よろしくお願いします」
にっこり微笑んで、倫子はノブオにおじぎした。
「いやいや、こちらこそ、よろしく……」
思わずノブオもおじぎを返した。
野分倫子は本当にいたんだな……ただその顔を見てもノブオはいまいちピンとこない。
「ああぁ!! もしかして、グラスグリーンっ!?」
唐突に声を上げたノブオ少年が右に左に飛び跳ね興奮している。
指をさされたグラスグリーンは、まんざらでもない様子でおでこをかく。
「えっ!? ノブオ君はこの人を知ってるの?」
ノブオ少年の様子にノブオは驚いた。
「おじさん、エスパーなのに知らないの!? 先週、最終回で全四話しかやらなかったけど、俺大好きだったんだよ!! 飲料戦隊・甘エンナー!!!」
ノブオ少年はポーズを決める。
「なに!? 君、テレビに出てたの!?」
ノブオ少年が知っているのだから、おそらく自分も知っているはずなのにと思うノブオだが、全くグラスグリーンを見た記憶がない。




