ナースとグリーン⑤
「実は僕、アレと人間のハイブリッドといいますか……まぁ、人間のようなアレのような……あっ、このことは誰にも言わないでくださいね。一応、人間として生活しているんです。それに、ヒーローなんで」
言いながら後ろを向いたグリーンはちょっとモゾモゾして、いつの間にかマスクをかぶりなおしていた。
見た目はすっかり、変身後のグリーンのヒーロー姿だ。
「あっ、アレ……? 他にレッドとかブルーとかもいるの?」
アレについてはあまり触れてはいけないだろうと感じるノブオは、他の気になることを尋ねた。
「えぇ、もちろん! 飲料戦隊・ 甘エンナーっていいます! あっ、そうだった、これを……」
よくぞ聞いてくれたという様子で、嬉しそうにグリーンはどこから取り出したのか、ノブオに名刺を差し出した。
「これは、ご丁寧にどうも……本当だ。飲料戦隊・甘エンナーのグラスグリーン……で、本名は仙田タツキさん?」
名刺には肩書のところに、飲料戦隊・甘エンナーのグラスグリーンと有限会社ガーマオイル、そして中央に仙田タツキと書かれていた。
「はい、そうです。兄弟で戦隊ヒーローをしていますが、人を助けるだけではやはり……生活も苦しいのでね。健康や美容にいいオイルの製造販売もしているんです。兄弟で力を合わせ、精一杯生きております!」
グラスグリーンは語尾に力を込める。
「なんと! お若いのにすごいですね。いや、立派!!」
素直に感心したノブオだった。
だが今の状況はなんなのか、さっぱりわからなくなっていた。




