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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第十八話 ナースとグリーン
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ナースとグリーン④


 しかも、彼の身に着けている全身タイツはただのグリーンタイツではなく、戦隊ヒーローものに所属しているような装いだった。


「何!? 特撮の衣装……? 撮影か! そうか! 今までの全ては撮影だったのか!! なんだぁ、いつ放送するの?」


「あの、いや……撮影はしてないです。本当に河ノ沼小学校七不思議は始まってるんで……」


 後ろ頭を手でかきながらグリーンは申し訳なさそうに言った。


「はっ!? じゃ、あなたも七不思議の何か? 普通の人間じゃないの?」


 目を丸くするノブオは息を吸って、必死に次の言葉を考える。


「いえ、まぁ……あの……落ち着いて、驚かないでほしいんですけど……」


 説明するのが面倒になったのか、グリーンは両手を自らのあごの下にもっていく。


 そして、首のところの布をつかむと顔を覆っていたマスクをスッポンと取った。


「あぁああ!!!」


 両手で頭を支えるようにしてノブオはプルプル震えだす。


 マスクの下からブルンと現れたその顔は、ラメ入り半透明のゴムボールだった。


 子供の頃に思いっきり地面にたたきつけて行方不明になったあれに、新聞チラシから適当に切り取ってきた人間の目と鼻と口、耳などがくっついているように見える。


 しかも、酸っぱいにおいがツンと鼻を刺してきた。


 とてつもなく大きく真ん丸なその顔をどうやってマスクに納めていたのか、ノブオには見当もつかない。



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