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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第十八話 ナースとグリーン
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ナースとグリーン②


「ケガ人は……そこかぁ!!!」


 ナースはこちらを振り返り、絶叫する。


 ノブオ少年が恐怖でギュッと目を固くつぶったそのとき、ノブオはさっと机の下から出ると立ち上がった。


「俺はここだぁ!!!」


 負けじと叫んで、教室前方の戸から廊下へ飛び出す。


 そして、全速力で駆ける。


「ケガ人……!!!」


 ナースもそのまま後方の戸から飛び出し、ノブオを追う。


「ケガ人……ケガ人……!!!」


キュルキュルキュルキュル……!!!


 ノブオは全力で走り続け、どこをどう走ったのかわからない。


 もう無理……そう思ったとき、不意にトイレが目に入った。


 自然と一番奥の個室に入り鍵をかける。



キュルキュル、キュルッ!!!


 トイレの前で車イスは止まった。


「ケガ人……ケガ人は……どこ……ケガ人は……」


 ナースがトイレに入ってきた。



キィッ……



 一番手前の個室の戸が鳴った。


「いない……」



キィッ……



 二番目の個室の戸が鳴る。


「いない……」


 肩で息をして、おでこから流れる汗で目を痛くしながらノブオは考えていた。


(ケガ人、ケガ人って言ってるけどさ。こんなに走ってる俺のどこに、そんな大層なケガがあるっていうんだい? なんだ? アイツ……)


 フッと小さく笑ったとき、ノブオの個室の番になる。


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