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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第十八話 ナースとグリーン
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ナースとグリーン①


 ガラッと勢いよく、職員室の引き戸は開けられた。


 だが、開けた人物はノブオとノブオ少年がどこにいるのか、わかっていない。


 戸が開けられる直前、とっさに二人はそれぞれ机の下に潜り込み隠れていた。


 ノブオの隠れた机の向かい、ちょっとした通路を挟んだ机の下でノブオ少年は息をひそめる。

 


「ケガ人は……ケガ人は……どこ……」


 彼女はキュルキュルとタイヤを滑らせながら歩き回っている。


 ノブオとノブオ少年の間の通路を通りかかった。


 白いサンダルのようなシューズを履いた足に白いスカートの裾が見え、さらにキュルキュル音を立てているのは誰も乗せていない車イスだとわかった。


(ナースと車イス……そういえばそんな怪談もあったような……)


 机の下にギチギチに詰まるノブオは全身に力を入れつつ、ほんのり思い出していた。


「ケガ人は……ケガ人は……どこ……ケガ人は……」


 二人の間を通り過ぎ、呟く声とキュルキュルは遠ざかっていく。


 彼女はあきらめたのか、教室後方の引き戸をカラッと引いた。



ガダッ……!!!


「ひっ!!!」


 ちょっと気が緩んでしまったノブオ少年はバランスを崩し、尻もちをついてしまった。


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