表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第十七話 忘れ物と電話
59/168

忘れ物と電話④


「ねぇ、おじさんはエスパーなんだよね? もしかして七不思議、解決できるんじゃない?」


 ノブオ少年はノブオの顔を見上げた。


 その少年の瞳に、ノブオは熱いものを感じた……ような気がした。


「……うん、そうだな! だいたい七不思議とかメリーさんなんかに負けたらいけないんだ!! よし、電話に出てみるか!!」


 二人は職員室の方へ向かう。ノブオ少年が言う通り、やはり職員室の中からその音は響いていた。


 引き戸の前に立つと二人は顔を見合わせうんと頷き、ノブオは勢いよくガラガラッと開けた。


 ジリリリーン!! ジリリリーン!! ジリリリーン……!!



 懐中電灯の明かりを頼りに、暗闇の中で音のする方に歩いて行く。


 教室の前方にある机の上に、その電話はあった。


「いいか? 出るぞ!」


 ノブオの腰のところをつかんでいる少年と目を合わせ、大きく息を吸って吐いたノブオは、受話器を持ち上げ耳に当てた。


「もっ、もしもし……?」


 緊張で声がうわずるノブオは固唾をゴックンした。


「私、メリーさん。今、河ノ沼小学校の……」


「それはよござんすっ!!!」


 叫んで、チンッと電話を切った。


「おっ、おじさん!? まさか……」


 ゼェゼェ息をするノブオの尋常でない様子にノブオ少年も慌てる。


「ノブオ君……始まっちゃったみたい」


 ノブオの額にブワッと汗が噴いた。


「えぇー!?」


 ノブオ少年が目を見開く。


キュルキュルキュルキュル……!!!



 パタパタと軽い足音と共に、小さなタイヤが廊下を走ってくる音が聞こえてきた。


 だんだん近づいてくると、それは職員室の前でぴたっと止まった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ