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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第十六話 少年とノブオ
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少年とノブオ④


「えっ、はっ!? そ、そうだよ! 本当に卒業生だよ!! なんで……?」


「いや、なんとなく……河ノ沼小ってそんなに歴史がないから、卒業生にしてはちょっと……老けてるかなって……」


 少年はジロジロ、ノブオの頭から全身を眺める。そう言われてみれば、そうかもしれないとノブオはちょっと焦る。


「……まぁ、俺も苦労してるからさ。君の言う通りでよく老けて見られるっていうか、実年齢よりも上に見られがちなんだよ」


 動揺を悟られないように、ノブオはなるべく平静を装った。


「へぇ、何歳?」


 少年の鋭い視線が刺さる。子供とは、なんて残酷なのだろう。


「なっ、何歳だっていいだろ!? で、どこの教室に忘れ物したの!? はぁはぁ……はぁ……」


 ちょうど登り切った階段は三階だった。


「五年二組だよ! 机の中に大切な本を置いてきちゃって」


 ノブオのことを気に掛ける素振りもなく、少年は教室に向かって駆けていく。


「……五年二組か……間違いない、俺だ……」


 ノブオは小さく呟いてゼェゼェする呼吸をちょっと整えると、五年二組を目指した。


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