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やっぱりだった①
「……んっ、あぁ……やっぱりだ。んっ、そうだ、そうだな」
まじまじと免許証を見つめる仙人は一人でうなずいている。
「あの、やっぱりって? 俺の話は信じてもらえる?」
ノブオはまた泣いてしまいそうだった。
「んっ? あぁ、すまん。すまん……んっ、ノブオを疑っていたわけじゃないんだよ。ノブオの話を聞いていてな、思ったんだよ……未来から来たんじゃないかってな、ノブオは」
仙人はにっこり微笑むとノブオに免許証を返した。
「みっ!? 未来だって!? ってことは、ここは過去!?」
言われてみれば……さっきぐるぐる回って歩いてきた道はなんとなく現代の風景とは違うような。それに何より、よく知っている気がしたし懐かしかった。
「あの、今は一体いつ……? あっ!? もしかして四十年前か!?」
敏也が四十年前に戻って倫子を探すと言っていたことをノブオは思い出した。




