表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第十一話 仙人の部屋
35/168

仙人の部屋①


 おじいちゃんに連れられ歩いて行くと“コーポ仙田”という名前の二階建てアパートに着いた。


 一階の階段のすぐ裏、一番手前の部屋で立ち止まる。ドアには仙田と紙に手書きで書かれたものが表札として貼られていた。


 おじいちゃんはポッケを探り、鍵を取り出す。銀の鍵穴にゴリゴリッとさし、カチャッと回した。


 おじいちゃんはさっと中に入った。続いてノブオもそっと玄関に入る。


 玄関の右横に小さな流しのある六畳一間の部屋だった。


「ちょっとそこで待っててな」


 小さなタンスからおじいちゃんはタオルを出し、ノブオに渡す。


「あっ、ありがとうございます……」


「んっ……」


 続いてしばらく押し入れを探ると下着と作業着を出した。


「俺が昔、着てたやつでな。お前さんにやるよ。着替えなさい」


「ありがとうございます」


 ノブオは頭から順番に足まで拭き、おじいちゃんのお古に袖を通す。サイズは思ったほど小さくなく着心地もよい。


 着替え終わったノブオは小声でお邪魔しますと言って玄関から中に入り、畳のところの小さなちゃぶ台を前にして座った。


「んっ……お前さん、名前はなんていうの?」


 流しの横にある一口コンロにやかんを置き、湯を沸かしているおじいちゃんが背中越しに尋ねた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ