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女子たちとノブオ③
ノブオは頭をフル回転させ、そしてついに……無の境地に至った!!!
「はーなこさん!! 出てきなさいよぉー!!!」
「いつまでウンコしてんのよぉー」
「出てきなさいよー! 紙ないんでしょ!?」
「は・あ・い」
予想外の気味悪い返事に、女子たちは静まりかえる。
その昔、学校の音楽の時間で習得した頭のてっぺんから声を出す、をノブオは今、再びやってのけたのだ! それは美しいソプラノだったはずであり、もう生涯使うことはないだろう技だった。
「ひいぃいのぉお? 私、おトイレから出ちゃうわよぉー。ほぉんとにひいぃいのぉ? 私を見たらあなたたち、不幸になるかもしれないわぁー」
息を抜くようにしながら細く高い声でノブオは話しかける。
そして一人の勇ましい女子が声を上げた。




