表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第二十八話 商売敵と世界平和
105/168

商売敵と世界平和⑤


「99体のメリーさん? なんですか、それは?」


 ほぼ思考が停止したジュンジは体育座りに座りなおしながら、やけくそ気味に尋ねる。


「……なんていうか、いろんな呪術に貸し出すように私が仕込んでいる人形よ。99体あるんだけど、貸し出した覚えはないのに行方知れずの57番があるの」


 スカッシュイエローはあまり言いたくないのか、下をむいたまま小さく早口で、たいした説明をしない。


「へぇ……」


 それを受けて、ジュンジの返事も適当になる。


 変な間があって、突然ネクターピンクが口を開いた。


「ジュンジさんはノブオさんを助けたいのよね!? こうなった以上、私たち飲料戦隊・甘エンナーと共に過去へ行って、サブ郎じいさんたちを倒しましょう!! 協力してノブオさんを助けて、世界を平和に!!!」


 叫びながら急にこぶしを突き上げ立ち上がるので、びっくりしたジュンジはひっと小さく悲鳴を上げた。


「せっ、世界平和……!?」


「そうだ! 世界平和だ!!」


「世界平和ね!!」


「世界平和!!!」


 コーラレッド、スカッシュイエロー、コーラブルーは続けて叫び立ち上がった。飲料戦隊の間で大きな拍手がわき起こる。


「……えぇ?」


 話を合わせないと何をされるかわからない。狂気じみた雰囲気にのみ込まれたジュンジも遅れて立ち上がり、小さく拍手してみる。


 ネクターピンクはジュンジの腰に手をまわした。もう逃げ出すことは許されないのだろう。


 ジュンジは自らの背中に一筋の冷たい汗がつたうのを、ただ感じるしかなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ