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追憶の俺たち  作者: 春天アスタルテ
第二十八話 商売敵と世界平和
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商売敵と世界平和④


「まぁ、落ち着けよ……俺たちにとって過去に行くというのは、さほど難しいことではないんだ。ただ……パラレルワールドって知ってるか? 100パーセント全く同じに過ごした過去に戻るのは難しいんだ。実際に過ごした過去と、ちょっとズレのある過去や大きく違う過去に行くのは簡単で……まぁ、あれだ。ノブオがいるのはつまり、ノブオが過ごした100パーセント同じ四十年前ではないということが一つある」


「……そして?」


 納得はいかないがとりあえず、ジュンジはコーラレッドに相づちを打った。


「うん、でな……おそらくノブオはサブ郎じいさんらによって、その微妙に違う過去に連れていかれたんだ。実は俺たちの情報筋から、サブ郎じいさんが四十年前の過去で現代人を連れているという情報が入っていたんだよ。それで、グラスグリーンがその様子を見に行ったというわけだ」


「でも、どうして? ノブオさんが連れていかれたんですか?」


 ふーんと唸るように息を吐くジュンジに、スカッシュイエローが答える。


「そりゃぁ、サブ郎じいさんやそのもう一人にとって、ノブオさんが何かの役に立って都合が良かったってことでしょう? 今になって思うと、ノブオさんと共に行動することで、私たち五人兄弟をおびき出そうとしていたのかもしれない……私の大切なメリーさん人形99体のうち、57番目のメリーさんがいなくなっているし。きっとサブ郎じいさんが盗んで、ノブオさんにひとりかくれんぼモドキをさせたのね。普通の人間が過去に行くには、それが一番手っ取り早いから……」


 途中からスカッシュイエローの声は小さくなり、ボソボソと独り言のようになっていった。


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