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第22.11話 父娘11

話し合いは終了し、4名はそのまま須川邸を辞す。


「なんだかなぁ……。やり方はともかく、須川ちゃんパパもやっぱり人の親だったってことか……」

田中は苦笑いをする傍ら、他の皆はトボトボと歩みを進める。

望む結果は得られたもののスッキリとしない幕切れに、どのような態度を以て受け入れるか正解を見出せる者はこの場にはいないようであった。


「田中さん、戸松さん、しずく……。今回は本当にありがとうございました。あと、ご迷惑をおかけしてしまって本当に申し訳ございません」

田中の発言を受け、須川が深々と頭を下げる。

単なるお家騒動がここまで大事になったことの責任を痛感しているのか、垂れる頭は罪悪感の実り度合いを感じさせる。


「父がやったことは褒められたことではありません。ただ、今回のことは親子でコミュニケーションをとっていればここまで大事にならなかったって今なら分かります」

頭を下げたまま、須川が言葉を続ける。


「まぁ、今後は須川さんのお父さんもKYUTEの活動を応援してくれそうですから、今回はそのために必要な試練だったってことでいいんじゃないでしょうか」

戸松がそう発言すると、田中も、そうだなと言って場の雰囲気を和ませようとする。

香坂も、そうですねと相槌を打つものの、半面、顔つきは神妙なままである。

本来であれば一番喜びそうな立場の彼女がなぜそのような表情をしているのか、口を噤む彼女からは推し量ることが出来ない。


須川邸の最寄から数駅ほど電車に揺られターミナル駅に到着すると、そのまま解散の運びとなる。

戸松も帰宅の途につこうとホームへ向かおうとしたところ、不意に後ろから腕を掴まれる。

何事かと振り返ると、そこには強張った顔つきの香坂が立っている。

驚愕に目を見開くと、そんな戸松を見て余計に緊張したのか、香坂の表情が一層固くなる。


「ねぇ、このあと時間ある?」

いよいよ決着をつける時が来たと、香坂の様子から一目で分かった。

ようやく本筋に戻ってこれました。

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