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第22.4.2話 父娘4.2 -the Past of Ayana-

あれやこれやと準備を進めるうちに、あっという間に大学祭当日を迎える。


「いやぁ、まさかあんなに盛り上がるとは思わなかったね」

某有名アイドルのコピーを披露したステージは存外盛り上がり、終了後は3人でささやかな祝勝会を敢行する。

会場は大学からは離れた居酒屋であるため、知り合いに余計な話を聞かれる心配もない。


「だよねー。ってか、あやちゃん相変わらず歌うますぎ。観てくれていた人たちがめっちゃ驚いていて、ステージ上なのに変な笑い声でちゃいそうだったよ。ってか、オリジナルの歌唱がそもそもレベル高くないのに、歌唱力で殴りつけるのは非道いよねー」

中ジョッキを早々に2杯空けた種田の口から、歯に衣着せぬ言葉がポンポンと飛び出す。


「ちょっとちょっとー。確かにあのグループの子たちは、みんな歌がちょっと苦手かもしれないけど、優美にそれを言われるとちょっとムカつくわー。私あの子たちのことめっちゃ推してるんだからね。ま、彩奈が抜群に上手かったっていうのはたしかにその通りだけど」

憎まれ口をたたく新垣も、頬がやや赤らむ程度にはアルコールを摂取しており、相当にご機嫌な様相である。


「ふふん、歌だけは私の唯一の取り柄だから。……でもうれしいわね、こうして二人やお客さんに褒めてもらえるなんて。こんなノリなら、こういうのを続けてみるなんてのもアリかもしれないわね」

二人の饒舌さにあてられたせいで、ついつい口が軽くなってしまう。


「……ま、とにかく今日のパフォーマンスのMVPは彩奈ってことで。彩奈も楽しんでくれていたみたいだし、たしかに活動を続けていくのもいいかもね。もちろん、あくまで気楽に楽しく、が大前提だけどね」

「そうね、楽しいのが何よりよね。優美はどうなの?」

「私も賛成!なんだかワクワクしてきたね!」

新垣がまくし立てる論弁に、二人して賛同の意を示す。

桃園と呼ぶには幾分お粗末な場所であったが、KYUTE発足が誓われた瞬間であった。


回想なので練習~ステージ描写は省きましたが、この辺りはいつかスピンオフで描きたいところですね。

(このペースの執筆だと一体いつになるのかは分かりませんが……)

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