表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/79

第14.3話 2ndシングル3

「それじゃ、まずは表題曲から行こうか。一晩しかなかったけど、テーマは決まった?」

打ち合わせテーブルについて早々、北山が切り出す。


「EDM基調でメロディの譜割も細かいので、ラップまでは行かなくともライムを意識した歌詞が映えるかな、と。メジャーデビュー間もないアイドルの曲ということも勘案すると、自己紹介ソングがいいかなと思ったんですけど、如何でしょう」

「ほう」「へぇ」

戸松、北山の両者そろって、香坂の思考プロセスに感心する。

戸松自身にはテーマへのこだわりはなかったが、聞いているときの気持ちよさを重視してメロディを作成したため、作詞作業にあたってはフローやライムを意識するよう依頼するつもりであった。


「俺はすごくいいと思います。それにそのテーマに至るまでの過程、職業作詞家として求められる素養を持っているなと感心させられました。とはいってもテクニカルな方向に走りすぎてもいい詞になる訳ではないので、書きたい内容を第一に作詞にあたっていただければと思います」

「私も異存ないかな。私が言いたいことは智久君が全部話しちゃったし、さっそく作業に入ろうか。智久君、現時点での曲の最新データあげてちょうだい」

「大丈夫、もうあげてます。いつものところに格納しているんでよろしくっす」

「さっすが我がベストパートナー、阿吽の呼吸だね」

北山が戸松の肩を指でつつく


「自己紹介をテーマにした件、メインの理由はさっきお話ししたとおりなんですけど、実はもう一つきっかけがありまして」

香坂がふと口にする。

「え、そうなの?なになに?」

北山が興味深げに先を促す。


「私とトモが同級生だったって言いましたよね。二人がこうして離れて、再会するまでに随分と時間が経ちました。二人ともあの時から変わったところもあれば変わらないところもあるわけで、私のことを改めて知ってもらういい機会だなと、この前トモと話して思った次第です。」

「なるほどね。智久君、せっかくしずくちゃんがこう言ってくれているし、作詞が終わって落ち着いたら智久君のこともいろいろと話してあげたらどう?君もいろいろと大人になったんだしさ」

北山が含みのある言い方をしながらあっけからんと笑う。

兎にも角にもすんなりとテーマが決まり、作詞作業は快調な滑り出しを見せた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ