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湯豆腐

作者: 詩織






だし昆布を鍋に敷いて


湯を煮立て、


大ぶりに切った豆腐を入れて


さっとゆで上げ、


七味唐辛子


葱の微塵切り


おろし生生姜なましょうが


鰹節等を薬味に


醤油をつけて食べるだけの


いたってシンプルな


料理といってよいのかどうだか…


些かはばかれるものだが、


冬の酒の肴にはこの上ない。


身体を温める湯豆腐は


寒い夜道を来て暖簾をくぐり


友と熱燗を酌み交わしながらも


格別だが、


こうやって、ひとり気楽なのも


贅沢の極みと言えよう




湯豆腐にうなづき酔へり妻の留守







豆腐の種類には好きずきもあるだろうが


わたしは、絹ごし豆腐が好きである。


豆腐が 湯に揺れて


次第に蕩けてゆく様は


妙齢な御婦人の柔肌にも似た


艶めかしさをも感じる。




ぐらぐらと湯豆腐肌を散らすなり






「パパあ ただいまあ~」



「ママ、パパ寝ちゃってるよ~(笑)」



「ほんと、気持ちよさそうね(笑)」



 

のぼる父の背中や鍋の湯気




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― 新着の感想 ―
[良い点] 湯豆腐、シンプル!だけど!そこが!いい! 飯テロ注意です!(ほめ言葉 [一言] ランキング一位?おめでとうございます! 小説を読ませて頂きました! 湯豆腐を題材とした詩を見たのは初めてです…
[良い点]  湯豆腐、シンプルでいいですね。  作るのも簡単だし。  ですが。  私は豆腐は好きなのですが、食べるのにいつも悪戦苦闘しています。  かなりの猫舌なもんで……。  ずいぶん冷えてから食べ…
[良い点] 「湯豆腐」投稿お疲れ様です。  いやあ、美味しそうな湯豆腐の作り方から、一人豆腐の喜びや、家族の団らんへと繋げていく展開がとても良かったです。豆腐の温かく柔らかいイメージも相まってすごく…
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