10.それからとこれから(エピローグside???)
「ふぅ、何とか勝てましたね」
私は見下ろしながら、事の顛末に安堵します。
「………これで、ようやく肩の荷が降りました」
清々しい気持ちになりながら、息をつきますが。
「御言葉ですが───様?まだ、彼らをどうやって元の世界へ帰すかという問題がありますが?」
うっ、そうでした、いえ、忘れていた訳ではないのですよ?
「し、心配ありません!それは、ほら、こう、パッパッと」
「はぁ、少なくとも彼らをこちらに呼ばなくてはならないわけですが………」
「そ、それはダメです!そんな事したら、気づかれてしまいますよ!」
それだけは、断固阻止します!
「ですが、他に方法は?」
「ふっ、それなら大丈夫です、かなーり古い転移門がまだ残っているはず、それを使って彼方から来てもらえばいいのです!」
問題になるのはこちらから呼ぶ事、なら、彼方から来てもらえばいい、うん、私って頭良い!
「はぁ、そんな上手くいきますかねぇ?」
「大丈夫です!どうやら送り込んだ端末は少なくない信頼を得ています!それを上手く利用すれば万事解決です!」
私は胸を張り力説するのですが。
「いえ、信頼されているのは、その端末ですよね?どうやら彼女は意思を持ち自分の考えで動いてますよ?」
「ウソ!?」
「それに───様、たまに偽りの情報を啓示してましたよね?」
部下がジト目で私を見ます。
「うっ、だ、だって仕方ないじゃないですか、それを正しく教えたら私の威厳が……」
「いえ、嘘を教える方が威厳はなくなりますよ?何より、彼も気づいていると思いますし……」
「ははは、そんなバカな……」
「本当に、そう思いますか?」
今度はじっと見られる。
「………ど、どうしましょう!?ねぇ、どうしましょう!?」
「………はぁ、仕方ありませんよ、ここに来たら……」
「はっ!そうです!ここに来たら……威厳で乗りきりましょう!」
「ダメだ、この人、もうわたしは知らない」
部下の諦めた様な声が聞こえましたが、気のせいでしょう!とにかく、私は───なんです!偉いんです!何とか成るはずです!!
ふふふ、今から彼がここに来るのが楽しみですよ!ふふふふ………。
第一部完、第二部へ続く。
To be continued




