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11.銘


「空前絶後の!超絶怒濤の美少女サキュバス!」


突然の登場に驚いていると、聞こえなかったと思ったのか、二度目の自己紹介を始めた。


「って、ちょっと待て!それ以上は待て!」


ジャスティス!のポーズで止まるリミア。


「聞こえてたなら、返事してくださいよ~」


「あ、うん、それは悪かった、ただ衝撃的過ぎてな」


「それは仕方ないですね、何て言ったって、超絶美少女が出てきたのですから」


うん、そうゆう意味じゃないんだけどな。


「えっと、超絶美少女のリミアさん?は何か知っているのか?」


「あ、リミアでいいですよ、特別にさんは付けないでいいです」


「あ、うん、ありがとう」


「いえいえ、で、ですね、何を隠そう、リミアは聖魔剣を目覚めさせる方法を知っているのです!」


どやぁ!と後ろに文字が出てきそうなほど、胸を張るリミア、後ろで澪の歯軋りの音が聞こえたのは気のせいだろう。


「知っているなら教えて欲しい」


「構わないですよ、それがリミアの使命ですから」


リミアが近づきニヤリと笑みを見せる。


「でも、ただ教える訳にはいかないですね」


「………どうゆう事だ?」


「ふっふっふ、教えて欲しいなら、報酬をいただくのです、サキュバス的な」


サキュバス的な?いや、でも確か。


「お前したことないんだろ?」


言った瞬間、にやけ顔が赤くなる。


「な、な、な!」


「あ、何でか?デスから聞いた」


「…………」


目に見えてテンションの下がるリミア、以前にデスから聞いていたが、このリミアは見た目はギャルだが中身は初である。


「やれやれ、だから個人の情報は話すべきじゃないと言ったのに」


「話したデスくんもだけど、わざわざ言ったあんたにも問題あるわよ?」


鈴からツッコミを受ける。


「まぁ、なんだ、元気出せ」


「うぅ、お嫁に行けなくなった」


「サキュバスって結婚するの?まぁ、それは置いといて、聖魔剣について教えてくれ」


「くっ、ただで教える訳には!」


「いや、ただでじゃないだろ?生き倒れてる所助けたんだから」


「うん、それはすごく感謝してるよ!」


「だ・か・ら、その恩を返せよ?」


「え~?でも、それはリミアが頼んだわけじゃあ……」


「よし、わかった、ナビさん!」


「はい、こちらに」


ナビさんが取り出したのは、かご一杯の草やキノコ。


「えっと、これは?」


「森で取れた毒草、毒キノコ各種だ」


だらだらと汗を流し始めるリミア。


「治療したのが恩にならないならしかたない、食え」


「い、いえ、あの」


「まぁ、俺達もそこまで鬼じゃない、ミーア!」


「はい、こちらに」


ミーアが持って来たのは皿に盛られたいい匂いのする料理。


「わぁ、美味しそうです」


「………どちらかを食え」


「じゃあお皿の方を……」


「ちなみに皿に盛られた方は、毒草、毒キノコのバター焼き、もちろん毒抜きはしていない」


「………」


毒オア毒、さぁ、どっち?


「悪魔じゃないです!?わかりましたぁ、教えます、教えますからぁ、毒はいやぁ」


ふむ、毒に若干のトラウマが芽生えたようだな。


「仕方ない……」


許してもらえると思い、ホッとした笑みを見せるリミア。


「………俺が直々に食べさせてやろう」


「えぇ!?今の許す流れじゃん!?それに食べさせるのが、どう仕方ないに繋がるのかわからないんだけど!」


「何を言っている、俺が食べさせるなら例え毒でも喜ぶものだぞ?なぁ、澪」


「はい!喜んで!」


うん、活気のいい居酒屋店員みたいないい返事だ。


「喜ぶのその子だけだよね!?」


「いや、少なくともあと七人は喜ぶ」


「えぇ~」


リミアがドン引きする、うん、気持ちはわからなくはない。


「聖魔剣使い様、そろそろよろしいですか?あまり悠長には……」


リュエさんがいい加減にしろと止めに入ってくる、もう少し遊びたかったが、まぁ、仕方ない、忘れてはいないがわりと緊急時だからな、バーサーカーがいつまで持つかわからないし。


「というわけだ、サクッと教えろリミア」


「うぅ、はいぃ」



リミアの登場で一悶着あったが、気を取り直して、聖魔剣について話を聞く。


「ゴホン、では、改めましてリミアが聖魔剣について教えましょう」


「その前に質問、お前は魔王なんだよな?俺達に協力していいのか?」


一応敵対関係な訳だし、念のため確認する。


「それを言うなら、ミーアさんもそうだよね」


「あー、でも、ミーアって」


澪に指摘されミーアを見るが。


「身命をとして命を捧げます!」


これだからな、あと身命をとしてと命を捧げますは意味が被ると思うんだけど。


「それなら大丈夫です、聖魔剣が出来たからといってリミア達が死ぬ訳ではないので」


「まぁ、ならいいか」


色々聞きたいことはあるが、リミアではそんな期待はできなさそうなので放置だな。


「で、結局これから何をするんだ?」


「今の聖魔剣には力がありません、その力を取り戻すために"銘"が必要なんです」


「銘?確か刀とかに彫られてるあれだよな?」


「うむ、しかし銘とは本来製作者の名などを彫るもののはずだが?」


「こちらの世界では剣に名を付ける時に用いるのです!」


ふむ、名は体をなす的な感じか?


「じゃあ彫ればいいんだな?」


「いえ、ただ彫るだけじゃダメです、聖魔剣と意識的に繋がり、その本質的な銘を読み説かなければなりません」


「………」


「どうしました?」


「いや、まさか、リミアからそんな小難しい話が出てくるとは」


おバカとばかり思っていたが、案外難しい話をする、現に鈴は話についていけないらしく真剣な顔で止まっている。


「ふふん!何て言ったって超絶美少女サキュバスですから」


うん、やっぱりバカだ。


「で?意識的に繋がりって、どうするんだ?」


「それはリミアちゃんにお任せなのです!」


そう言って、リミアは魔方陣を書き始めた。


「この魔方陣を囲むように皆さん並んで下さい」


言われた通り並ぶ、魔方陣の中心には聖魔剣が置いてある。


「今から、聖魔剣使い、えっと」


「工藤 明だ」


そう言えば名乗って無かった。


「明君ですね、明君の意思を聖魔剣に送ります、明君は聖魔剣に銘を聞いてきてください」


「ふむ、直接聞き出すのか」


分かりやすくていい。


「じゃあ、私達は?」


「皆さんは明君の帰って来るための目印です、この儀式は皆さんの絆が成功のカギになります」


「………絆、では、わたくしは加わらない方が良いのでは?」


リュエさんが小さく手を上げる、確かにリュエさんとはついさっき会ったばかりだしな。


「うーん、そうですね、なるべく雑音は無い方がいいと思います」


雑音って。


「あ、あの!大丈夫なんだよね?」


澪がリミアに聞く、何が?とは言うまでもないだろう。


「何がですか?」


おい、リミア!聞くまでもないって言っただろ!


「その、安全何ですよね?」


「うーん、完全に安全とは言えないです、場合によっては意識が聖魔剣の中に閉じ込められて、帰って来れないかもしれません」


「そ、そんな!」


「大丈夫だよ」


澪の頭を撫でながら、周りを見渡す。


「根拠なんて無い、でも、なんとなく大丈夫だと思う」


「根拠は無いって、そこはみんなが居るからって言うところでしょ?」


鈴は呆れながらため息をつく。


「明らしいと言えばらしいけどね」


司が苦笑いする。


「うむ、悩んでも変わらないなら、前に進むに限る」


敦は腕を組み頷く。


「工藤様なら出来ると、信じています」


エレナ姫が微笑む。


「明様ならきっと……」


ミーアが手を組む。


〈マスター、帰りをお待ちしています〉


ナビさんがお辞儀をする。


「……明くん」


澪が心配そうに見上げてくる。


「平気さ、帰りを待ってくれてる人が居るなら、人は強くなれるらしいからな」


うん、どっかのアニメで言ってた。


「リミア、始めてくれ」


「わかりました」


リミアが呪文を唱えると魔方陣が光始める、さて、何が待っているかな?



み「………明くん」


す「澪、心配なのは分かるけど………」


み「ね、ねぇ鈴、意識的に繋がるって事は、こ、これは、もう、ゴールインと考えていいんだよね!?」


す「………はい?」


み「だ、だって、精神が繋がってるんだよ!?わ、私と明くんが!ハァ、ハァ……」


す「………では、また次回!」


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