表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/86

2.獣人族の引っ越し(移動)

いざ、引っ越しとなった所で問題が起きた、引っ越し先ってどこ?


「この場合、ベアトリスに行けばいいのか?」


「どうでしょう?王国にはそこまで余裕はありませんし……」


「やっぱり引っ越しは中止にした方がいいんじゃない?」


「そうだなぁ」


さて、どうしたものか、正直一度戻って場所を決め、改めて引っ越しでも別にいいのだが。


「その問題、アタシが解決しよう!」


「誰だ!」


声のする方を向くと。


「なんだダイア皇帝か、まだベアトリスに居たんだな、もう用はないから帰っていいぞ?」


「扱いが酷すぎないか!?」


「今忙しいんだ、借金皇帝に構ってる暇ないんだ」


「借金はチャラのはずだろ!?」


「そうだっけ?」


そう言えばそんな事言ったかな?言ったな。


「くぅ、まぁいい、お前が文句も付けられ無いようにするために来たんだからな」


「どうゆう事だ?」


「帝国が獣人族を受け入れる」


「いいのか?」


「ああ、幸い帝国は広く、使われていない土地が多い、整備もされていないからしばらくは大変だと思うがな」


「ありがとうございます、皇帝陛下獣人を代表してお礼申し上げます」


「よい、我が土地で励め」


やばい、ダイアがちゃんとした皇帝に見えてきた。


「明、今アタシに失礼なことを考えなかったか?」


「気のせいだろ?何はともあれこれで借金はチャラだな、残念だ」


「お前とゆうやつは、まぁいい準備が出来たなら先導するから着いてこい」


ダイア皇帝が呆れながらも、一緒に来た馬車と先を行く、馬車にはガレオン行きの組が乗っているらしい。


「なんか、ドナドナの気分だな」


あくまで優秀だから他の国へ行ってもらうはずなのに。


「バカ言ってないで、明くんも馬車に乗りなさい!」


「へーい」


こうして獣人達の乗った馬車は一路ガレオン帝国へ。



「着いたはいいが、本当にあれ放題だな」


馬車に揺られること二日半、帝国に入って直ぐの草原、元々は村だったらしく蔦の絡み付いた廃屋が目立つ。


「魔物が住み着かないように定期的に見回りはしているんだがな」


「それでもか」


「しかし、ワシらは住む土地だけでありがたいことこの上ありません」


「なんだ、村長生きていたのか」


「ええ、結局押しきられてしまいました」


そうか、やっぱりミーアは着いてくるのか。


「それで、村を作るってどうすればいいんだ?」


「おぉ、手伝って下さるのですか?」


「乗りかかった船だしな」


「……明?本当に大丈夫なのか?帝都の様にはならないか?」


「大丈夫だ、今回は真面目にやる」


「前は真面目じゃあ無かったのか?」


「それよりダイア皇帝はこれからどうするんだ?」


「話を逸らしたな、アタシは帝都に戻る、後で建築職人を寄越そう」


「それは助かる」


「あと勇者達は置いていく、体力作りにはもってこいだからな」


「スパルタだな」


「軟弱過ぎるんだ」


そう言ってダイア皇帝は帰って行った。


「とりあえず草むしりと、使えない廃屋の取り壊しだな」


「そうですね、ワシは多少知識のある者を集めてみます」


「頼んだ」



何とか除草が終わり、次は廃屋を壊そうとした時、意外な人物から待ったがかかる。


「ちょっといい?工藤君」


「委員長?どうかした?」


「解体は待ってほしいの、村を作るための基準にしたいから」


「基準?」


「ここの近くには少し行った所に森があるの、そこには魔物もいるらしいわ」


「強いのか?」


「いいえ、かなり弱いらしいわ、だから簡単な守りの柵を作るだけで警戒して近づかなくらしいの」


「その柵を作るための基準にしたいと?」


「そうゆうこと!」


「ふむ、村長達と相談してみよう」


直ぐに村長と建築の知識のある獣人、澪達にも集まってもらい、委員長から聞いた事を話す。


「なるほど、しかし柵を作るだけで本当に大丈夫でしょうか?」


「村長さん、心配なら堀を作るのはどうかしら?」


「ほりですか?」


「そう、森に行って狩りをする事もあるだろうから、最低限通れる部分を残して残りを溝にしてしまうの、そこまで凝った物にしないなら空堀がいいわね、例えば……」


そこから委員長による堀の講義が始まる、水堀と空堀の違いから、横堀、竪堀、連続竪堀等次から次に出てくる堀の知識、俺は途中で意識を手放し、考えている顔をしながら頭の中は寝ていた。


「工藤君、聞いてる?」


「あぁ、アップルパイが何だって?」


「……そんな話してないわよ?というかなんの話?」


「いや、最近食べてないなと思ってアップルパイ」


「いいわねアップルパイ!今度作ろうよ!」


「鈴ちゃん?鈴ちゃんも聞いてなかったね?」


委員長が鈴をジト目で睨む、鈴はバツが悪そうに苦笑い。


「というかさすがだな委員長、堀や塀にも詳しいなんて」


「……私、休日にお城とか観に行くの趣味なのよ」


「へー、誰と?」


「………」


「……一人で?」


「わ、悪い!?同じ趣味の人近くに他に居なかったのよ!」


「………」


「何か言ってよ!?えぇ、えぇ、そうよ!私はボッチよ!?」


「……ドンマイ」


「慰め方が雑!」


委員長の悲痛な叫びはともかく、引っ越しは続く。




 


す「今回は委員長の隠された趣味が光ってたね」


み「そうだね、みんなの役に立つ事は良いことだよね」


い「どうせ私はボッチですよ」


す・み『……では、また次回!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ