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装備の完成から初めての実戦経験

 2年かかって鍛治の下準備が終わり、防具を含めた全ての装備が揃うまでに、さらに2年の月日が掛かった。


 僕も12歳になり、身長もかなり伸びた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ユキト 12歳 男 人間

1.侍Lv28 2. 賢者Lv1 3.モンクLv26 4.召喚士Lv5


レベル:1

称号 :英雄の孫 英雄達の弟子

HP :200/200

MP :32,000/32,000

筋力 :48

耐久 :54

敏捷 :82

知力 :66

魔力 :480



スキル 

武の極み 魔の極み

体力回復強化 魔力回復強化 身体強化Lv6

隠密Lv6 気配察知Lv7 心眼 直感

気功術Lv6 回避Lv7 格闘術Lv8 弓術Lv7

投擲術Lv6 剣術Lv8 槍術Lv7 棒術Lv6

短剣術Lv5 罠解除Lv5 魔闘術Lv7

魔力感知Lv8 魔力操作Lv8 生活魔法 

火魔法LvMAX 水魔法LvMAX 風魔法LvMAX

土魔法LvMAX 雷魔法LvMAX

氷魔法LvMAX 回復魔法Lv4 時空間魔法Lv3

召喚魔法Lv3 鑑定Lv5

鍛治Lv5 料理Lv4 アイテムボックス


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ステータスも魔力量(MP)は、バーバラ婆ちゃんと同じ位になった。結構増えたと思うけどまたまだ婆ちゃんには敵わない。やっぱり経験の差は大きいのだろう。ジョブも魔法系は上級職の賢者に昇格出来た。

他のステータスは爺ちゃん達に比べると凄く低いからもっと頑張らないと。



 ユキトは物心がついた時から、周りに居たのが英雄達という異常な環境で育った為に、自分がどれほど異常なステータスか分かっていない。

 スキルの数やレベルは勿論だが、各ステータスもレベルアップしている中堅の冒険者なみに高い。

その事にユキトが気付くのは、もう少し後のことになる。



「ユキト、等々装備が揃ったな」

「ありがとうドノバンさん」


 ドノバンさんが作ってくれたのは、刃長80cm位の大刀と刃長60cm位の小刀の二振りに穂身60cmの大身槍、籠手と脚甲を兼ねた普段履き出来るブーツ、黒龍の革鎧、フード付きのローブ、ナイフ2本、投擲用のナイフ10本だ。


 大小の刀は共に黒味がかった刀身に小乱れの刃紋が美しい。柄にシーサーペントの革を貼りクイーンアラクネの糸を縒り柄巻き紐にしてある。鞘は、エンシェントトレントを使い、表面に黒龍の革を貼った軽くて丈夫な鞘が作られた。

大刀を【ホムラ】、小刀を【迅雷ジンライ】と名付けた。


 大身槍は、穂身60cm、柄長180cm、全長240cm 柄は、ミスリル合金製で口金と銅金、石突にアダマンタイトを使っている。

ドノバンさんが【雲斬り】と名付けた。


 籠手はオリハルコン合金と黒龍の鱗から作られていて、手首の稼働を邪魔せず防御力も高い。

 黒龍の翼の皮膜を使い素手と変わらぬ感触で動きを阻害しないグローブが一体化している。また、魔力発動体の役目も兼ね、魔法の威力を向上させる。

名前は、ヴォルフさんが【ウルフファング】と名付けた。


 ブーツはシーサーペントの革と黒龍の鱗、爪先と踵に黒龍の牙で補強してある。


 黒龍の革鎧、黒龍の籠手、龍牙のブーツを着てみると黒一色になった。なんか烏みたいだな。

 ドノバンさんと爺ちゃんが、工夫して作った剣帯に大小を差しナイフを反対の腰に差す。

 その上に濃いグレーのワイバーンの皮膜で作られたローブを羽織り、少し身体を動かして着心地を確かめる。

 全ての装備に快適と防汚のエンチャントが施されている。


「ドノバンさん、凄く動き易いです」

「うむ、問題無いみたいだな」

「準備は出来たようじゃな。ではユキト行くぞ!」


 そう、なぜ僕が装備を整えているのかというと、今から爺ちゃんとヴォルフさんに連れられて初の実戦に挑むからだ。



 村を出て少し行くと直ぐに深い森になる。

 隠密を使い、気配察知で魔物を探しながら歩く。

 暫く歩いた所で多数の魔物の気配を捉えた。


「爺ちゃん、なんか一杯居るよ」

「ふむ、多分ゴブリンのコロニーだな。100体位か、随分村から近い所に作られたな、気付けて良かったわい」

「おぅ!じゃあユキト、気を付けて行って来い」

「エッ、僕独りで行くの?」

「100体のコロニーじゃ、上位種のゴブリンコマンダーか、ゴブリンナイトが居るかもしれん。ユキト、頑張るんじゃぞ!」


 僕独りで行くのは、決定みたいだ。


「身体強化の魔法以外は、魔法は禁止な」


 そうか、今日は装備の使い心地を確かめる目的もあったんだな。


 僕は気配を消して近寄って行く。

 うわー、一杯居るよ~くさ~。

 緑色の僕と同じ位の大きさの小鬼が一杯居る。

 僕は気付かれずにゴブリンの集団の中に進む。

 本当は槍を使いたいんだけど、実はまだ僕の腕力では使えない。今日のレベルアップで使える様になるだろう。

 僕は覚悟を決め一瞬で間合いを詰め、腰を少し落とし鯉口を切る。


 シュッ、ユキトの刀が一閃する、ユキトは結果を確認すること無く次々に刀を閃かせる。

その時、最初に斬られたゴブリンの上半身が滑り落ちる。ようやく周りのゴブリンが、異常に気付き叫び声を上げ、剣や棍棒を振り回しユキトに襲いかかるが、ユキトの刀を受け止めるどころか一方的に斬られていく。ユキトの刀が一閃する度、2~3体のゴブリンが斬られ首が跳び、上半身と下半身が泣き別れになる。


 一方的に蹂躙している様に見えるが、ユキトに其れ程余裕がある訳ではなかった。蒸せかえる血の臭いに挫けそうになりながら必死に刀を振るう。


 少し離れた場所で、ノブツナとヴォルフが見守っていた。


「大丈夫そうだな」

「儂の孫じゃぞ、当然じゃ!」


 やがてユキトの動きがより滑らかに、より速くなって行く。レベルが上がり身体能力が上がったのだろう。


 チンッ!


 ユキトが刀を鞘に収める音が戦闘の終了を報せる。



 ノブツナとヴォルフがユキトに近づき労う。


「マズマズじゃな、魔石だけ剥ぎ取るんじゃ。ゴブリンは素材を採れる物かないからの」

「もうちょい体術を絡めるともっと良かったんだがな、まあ初陣としては上出来だ」


 爺ちゃんとヴォルフさんに手伝って貰い魔石を剥ぎ取っていく。僕もドノバンさんからもらったナイフを使い、ゴブリンの心臓付近を突き刺し、魔石を回収していく。


「爺ちゃん討伐証明部位は要らないの?」

「ユキトはまだ冒険者ギルドに登録しとらんし、儂等にとっては端た金じゃ」

「終わったら燃やすか土の中に埋めるんじゃ、放って置くとアンデットになる事があるからの」


 剥ぎ取りが終ったゴブリンを一ヶ所にまとめ、ユキトが大きめのファイヤーボールを同時に10個出現させ放つ。


 ユキトは何気なくファイヤーボールを10個出現させたが、世間一般の魔法使いは一度に複数出現させたり出来ないのだが、ユキトはその事に気づかない。


 ドオーーン!!


 火柱が上がりゴブリンの死体を燃やし尽くす。


「では帰るか、バーバラも心配しておろう」


 帰り道レベルが上がったか見てみる。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ユキト 12歳 男 人間

1.侍Lv28 2. 賢者Lv3 3.モンクLv26 4.召喚士Lv8


レベル:8

称号 :英雄の孫 英雄達の弟子

HP :388/388

MP :62,000/62,000

筋力 :94

耐久 :98

敏捷 :170

知力 :138

魔力 :940


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 途中から身体に力が漲ってくる感じがあったけど、やっぱりレベルが7つ上がってた。

上位種を含めて100体だもんな、こんなものかな。




 一週間後、今度はオークの集落が見つかったらしい。ヴォルフさんが何処からか情報を仕入れて来た。


 「ゴブリンもそうだが、オークも放って置いたら他種族の雌を攫いやがるからな、早めに潰しとくに越したことはねえ」

「ヴォルフ、場所はどの辺じゃ?」

「南に下って草原を抜けた所に、林に囲まれた岩山があるだろ、そこにある洞窟があるんだが、そこに60体程の集落を作ってるらしい」

「ふむ少し距離があるな、馬を借りて行くか」

「爺ちゃん!僕、馬乗った事ないよ」

「なに、心配するな直ぐに乗れるようになる」


 結局、馬を借りて爺ちゃんとヴォルフさん今度はバーバラ婆ちゃんまで着いて来た。

2日かけて現場に着くと、確かに豚顔のデカイ奴がウロウロしてる。


「今日は魔法も使うんだよ」


 ユキトは頷いて左手を前に伸ばし、手のひらに魔力を集め魔法を放つ。ユキトから放たれるファイヤーアローの乱れ撃ちで、立っているオークが居なくなった時。


 BUOOOOOOW!!!


 そこに身体の所々が焼け焦げた、一回り大きな鎧を着て大剣を持ったオークが洞窟から現れた。


「オークナイトじゃな、槍を使ってみるんじゃ」


 爺ちゃんに言われたので、アイテムボックスから槍【雲斬り】を取り出しオークナイトへ走り出す。

レベルが上がり身体能力が上がったので【雲斬り】を使える様になった。

 一瞬で間合いを詰めたユキトに、オークナイトが大剣を片手で斬りかかる。上段から振るわれた大剣の斬撃を避けながら、槍で上から押さえ巻き込んで、オークナイトが持つ大剣を跳ね飛ばす。そのまま槍を回しオークナイトの頸を跳ねる。オークナイトの頭が跳んで身体が後ろに倒れた。ユキトは、生き残った個体が居ないか探しながらトドメを刺して行く。


「まだ出来て間も無い集落だったようだね。」

「婆ちゃん、オークの死体は如何したらいい?」

「あんたのアイテムボックスは幾らでも入るだろ、取り敢えず全部入れときな!」


 バーバラ婆ちゃんに言われた通りに、オークを全てアイテムボックスに放り込んでいく。



 帰る頃には騎乗スキルもソコソコ使える様になった。家に着いてバーバラ婆ちゃんの作ったご飯を食べてくつろいでいると、アイザックさんが訪ねて来た。


「こんばんは、ユキト君」

「こんばんは、アイザックさん」


 どうしたんですか?こんな時間に珍しいですね。

ユキトが聞くと。

テーブルに手紙を一通取り出し置いた。


「うん?この手紙はなんじゃアイザック」


爺ちゃんが手紙を開いて見る。

 

「ロンバルド高等学院入学願書?」

「ユキト君は 12歳ですよね。まさか学校に通わせるのを忘れてるなんてないですよね。」


「「「………………」」」


 あゝ忘れてたんだね。

 学校なんてあるんだ。


「アイザックさん、学校に通うのってお金がかかるんじゃないですか?」

「心配いりませんよ、仮にも英雄とまで呼ばれた私達ですよ、お金なんて使い道がない位有りますよ」


「おぉ、学校な、うん、忘れてた訳じゃないぞ」

「なら準備しなきゃな」

「そうだね、一応この家は結界を張っておくかね」

「まさか、あなた達ユキト君に着いて街に出るつもりですか?」

「「「あたりまえじゃない」」」


(はぁ~、少しは子離れした方が良いと思うんですけどね)


「馬車を用意しましたから、入学試験に間に合う様に来週には出発しますよ。ドノバンには「儂も行くぞ。」知ら……まあ、ドノバンは、元々ロンドバルに弟子の工房もありますしね」


 いつの間にかドノバンさんが戻って来てた。

 結局皆んなで街に出る事になった。


 自分の部屋に戻りベッドに寝転んでステータスを確認する。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ユキト 12歳 男 人間

1.侍Lv29 2. 賢者Lv5 3.モンクLv27 4.召喚士Lv10


レベル:20

称号 :英雄の孫 英雄達の弟子

HP :1210/1210

MP :187,000/187,000

筋力 :294

耐久 :305

敏捷 :598

知力 :458

魔力 :2940



スキル 

武の極み 魔の極み

体力回復強化 魔力回復強化 身体強化Lv6

隠密Lv6 気配察知Lv7 心眼 直感

気功術Lv6 回避Lv7 格闘術Lv8 弓術Lv7

投擲術Lv6 剣術Lv8 槍術Lv7 棒術Lv6

短剣術Lv5 罠解除Lv5 魔闘術Lv7

魔力感知Lv8 魔力操作Lv8 生活魔法

火魔法LvMAX 水魔法LvMAX 風魔法LvMAX

土魔法LvMAX 雷魔法LvMAX 氷魔法LvMAX

回復魔法Lv4 時空間魔法Lv3

召喚魔法Lv3 鑑定Lv5 騎乗Lv2

鍛治Lv5 料理Lv4 アイテムボックス


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 おぉ結構上がったな。やっぱりゴブリンよりもオークの方が強かったのかなぁ。粗方魔法でやっつけたから実感がないな。

そのままユキトは、眠りについた。

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