第一章 種 第二話 突然
・・・思ったよりも読んでくれる人がいた。
第一章 種
第二話 突然
俺は今エリア53へ向かっている。その理由は今のこの職業最後の命令を実行するためだ。退職金を入れた給料は結果の報告とともに渡してくれるらしい。
はぁ、また新しい仕事探さなきゃな。
しばらく車を走らせるとエリア53へとたどり着いた。するとちょうど燃料が切れたらしく車が止まった。燃料の量を確認しといてくださいよ!!!!
仕方なく車から降りて歩きで散策することにした。
ここエリア53は昔ルーククラス17体とナイトクラス4体によって滅ぼされた街だ。その前までは日本の首都、東京と呼ばれていた。このような事例はエリア19大阪、エリア25京都でも起こっていた。
なぜその場所だけなのかは今だに不明だ。
滅ぼされた後、ナイトクラスは全員、ルーククラスは10体ほど帰還したらしく、ルーククラス7体が残っていた。その後そのルーククラスの内3機は八咫が単独で倒したらしい。
なので今ここにはその残り4体がいる可能性があるので調査をしているのだ。
「何も異常無しか。ま、丸腰の俺がルーククラス相手に勝てるわけがないんだからそれならそれでいいんだがな」
だが、この期待は後に破られることになった。
□ □ □
僕とハウンド隊は今エリア53へと向かっている。その理由はそこにルーククラスが現れる可能性があるからだ。
確かあのナビゲーターの娘が最後の命令を実行しに行った整備士がいるっていってたっけなあ。できればあいつ以外だったらいい。もしあいつだったら僕には助ける理由がないのだから。
でも、仮にも命令だ。急がないと、まあ今からどんなに急いでも後2時間はかかるから援護は無理か。
もし骨だけでも残っていたら拾ってあげるよ、火暮。
場面は戻り火暮サイド
「だいたい確認が終わったし、残りは」
東京タワーだったところをチラッと見た。
「あそこだけか。」
そう思って行こうとすると
「あなた、誰?」
その女の子特有の声が後ろからした。振り向いてみるとそこには銀髪のストレートの背が中学生女子の平均ぐらいの少女がいた。
なぜこんなところに?とは思ったが、会えて聞かなかった。と言うより聞けなかった。何せ先ほどのタワーの付近にルーククラスの神の使いが現れこちらに向かってきていたのだ。一瞬早く逃げないとと思ったが、この少女を置いていくわけにはいかないと思い、銃を片手に持つと
「君は早くここから逃げて」
と言ってルーククラスへと突撃しに行った。
その後
「ようやく見つけたぞ白金、今度こそお前の適合者になり得る者が見つかった。」
「アカガー、そのセリフ何回目?」
「う、うるさい今度こそ本当だ。」
「どこを見ているのですか?白銀?」
「見つけた」
「何を見つけたんだい?」
「私の適合者」
そう言うと先ほど士機に搭乗していないのにルーククラスのところへと向かった少年が走り去って行った方向を向いた。
パァーン パァーン
このような銃声が東京タワー付近から聞こえてきた。そこには
「死んで、死なせてたまるかぁぁぁぁ!!」
と叫んでいる少年がいた。
そしてその前にはルーククラスの神の使い20体がいた。通用しないと思っていながらもそして自分が死ぬことを前提として先に本部への報告を済ませることにした。
「こちら火暮、本部応答願います。」
「こちら本部、どう致しましたか?」
「エリア53にてルーククラスを20体確認しました。」
「なんですって!!ルーククラスがそんなにも!!わかりました。現在そちらへハウンド隊と八咫君が向かっています。あと1時間ほどでそちらへたどり着来ます。それまでどうにか逃げるか隠れるかしていてください。」
「…多分無理です。何せもうすぐ囲まれます。それともし俺が奇跡的に生還しても退職金は要りません。まずあり得ないので。」
「・・・わかりました。健闘を祈ります。」
「・・・さてと連絡も済ませたし、終わるとしますかね。」
そう言い終わるとともに機人の巨大な手が迫って来た。そのとき昨日のことを思い出していた。
あれは学校でのことだった。
最後の一文から読み取れるように次回は火暮の昨日の学校での出来事を中心にして書いていきます。皆様これからもよろしくお願い致します。