表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

C:第一話

(あれ、ここどこ?)

(さっきまで何してたんだっけ?)

「・・・ん?」

目を開けて周囲を見渡すと、真っ暗な空間に大量の人が寝ていることに気が付く。

(あれ、なにこれ?もしかしてドッキリ?まさか誘拐された!?)


「と、とにかく明かりを・・・っわ」

立ち上がり歩こうとすると、足元にいた人につまずいて倒れる。

「す、すみませ・・・っヒ!」

倒れていた人の顔を見て、思わず声が出た。

ゴブリン、アニメや漫画で出てくるそのままの姿の化け物が目の前にいた。


「え?え?え?え?」

パニックになり尻を引きずりながら後ろにさがる。

「ま、まさか・・・」

近くに倒れている人たちの顔を確認する。

ゴブリン、リザードマン、エルフ、ゴブリン、オーク。


「マジか・・・」

どうもここは日本どころか地球ですらないらしい。

「まさか俺も・・・」

自分の手を見て、なんとなく察する。

尖った爪に赤い黒い鱗。

「リザードマン・・・・」


どうやら俺も人間ではなくなってしまったらしい。

「はぁ・・・」

こうなる以前の記憶が全くない。

自分が地球に住んでいたこと、自分が元学生であることは覚えているが、ここに来る直前の記憶がない。

「俺は死んだのか?」


「よう」

「!?」

いきなり背後から話しかけられ驚いて振り向く。

「え、エルフ?」

ヤンキー座りのエルフが背後にいた。


「そういうお前はリザードマンか?お前、個々がどこか知ってる?」

「い、いえ。そういう貴方は知ってるんですか?」

「俺もわからねぇ、気が付いたらここにいた。地球にいたって記憶があるけどなぁ」

「お、俺もです・・・」

「ここにいるやつら全員同じなのかぁ?種族も性別もバラバラだし、何の集まりなのかさっぱりだけどな」

「た、多分・・・」

「起きてるのは俺とお前と他数人くらいみたいだ、他のやつにも話を聞いてみたが全員ここに来る前の記憶はないらしい」

「そ、そうですか・・・・」


「俺は他のやつらを起こして話を聞いてみるが、お前はどうする?」

「お、俺も手伝います。何か覚えてる人がいるかもしれませんし」

「よし、じゃあ手分けして起こしていこう」


その後、エルフの人と手分けをして寝ている人を起こし、起こした人にも他の人を起こす作業を手伝ってもらった。

数十分もすると、目につく人は全員起こし終わった。

ただ部屋が暗いせいで全員起きてるのかは確認できない。

「これで全員ですか?」

「みたいだなぁ、全員ここに来る前の記憶はないらしい」

「俺の方もダメでした」

「となると・・・」


エルフの人が部屋の隅にある扉に目を向ける。

そこには数人が集まり、扉を開けろと叫んだり、扉に体当たりをする人がいた。

「あそこから出るしかないですね・・・」

「ああ、ただ俺も一度試したが扉は金属製で体当たり程度じゃびくともしない」

「じゃあ、どうすれば・・・・」


「俺たちをここ閉じ込めてるやつらが扉を開けるのを待つしかないだろうなぁ、閉じ込めるだけ閉じ込めて餓死するまで放置ってのは考えにくい。その内誰か来るさ」

「で、でも。早くここを出ないとなにをされるか・・・」

「考えるだけ無駄だ、俺たちをこんな体にするようなわけのわからない技術を持ってるような連中が相手だぜ?何の情報もない状態でこの部屋を出たところでどうしようもない」

「そ、そうですね・・・」


さらに数十分後、扉の前に集まっていた人たちも諦め、全員が扉が開くのを静かに待っていると。

ようやく扉が開いた。

「やぁ諸君、気分はどうかな?」

扉から白い鎧の集団が出てき、先頭の老人が声を発した。

日本語ではない言語、でもなぜか内容が理解できる。

そんなことを考えていると。

「おらぁ!!」


扉を囲むように座り込んでいた数人が扉から出てきた集団に襲い掛かった。

「こんな場所に閉じ込めやがって、何が目的だ!?こんなことして警察が黙って・・・」

集団に殴りかかっていた数人が急に黙った。

理由は明白。

殺気。

アニメや漫画の中でしか聞いたことがない圧をその場にいた全員が感じ取った。


バンジージャンプ直前の恐怖心とは比べ物にならないほどの恐怖心。

全身の毛が逆立ち、毛穴から汗が噴き出す。

そんな中。

「ハハァ!!」

エルフの人が集団の先頭にいた人物の首に腕を回した。

「ほう、あの殺気を受けて向かってくるか・・・」


「冷静だなぁ、大層な鎧を身に着けてるがあんただけ頭と首の守りが手薄だぜ。死にたくなけりゃぁ」

エルフの人がそこまで言った瞬間、俺は信じられないものを見た。

先頭の老人の体が煙のように消えたかと思うと、エルフの人の背後に突然現れ、今度は逆にエルフの人の首を絞めた。

「いい動きだ、お前はワシの部隊で預かろう」

「っは、やっぱりこんな単純な手は・・・通用・・・しない・・・か・・・」


そういうと、首に回された腕を振りほどこうと手を挟み込んでいたエルフの人の手が力なく垂れ下がった。

エルフの人の意識がなくなったのを確認すると、先頭の老人はエルフの人を小脇に抱え部屋の中央に向かって歩いて来た。

「おはよう諸君、ここは君達がいた世界とは別の異世界。そしてここは天使の所有する施設の一部屋だ」

(天使?)

「天国ではないぞ、あくまでもここは異世界だ。諸君にはこれから天使軍の戦士として戦ってもらうための訓練を受けてもらう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ