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キャラクター一覧と裏設定


 本編中ではアリサには知り得なかったミドルネームも含めて、全キャラ名と裏設定を公開します。


 ご興味のある方だけどうぞ〜!



【 アリサ・エマ・トゥーンベリ 】


 主人公。トゥーンベリ公爵家の次女。

 一人称は「わたくし」。

 姉様とフォンと食べ物(特に甘いもの)が好き。


 のほほんとしてそうに見えて、抑えるところは抑える。

 ちゃんと学年主席をとれるくらいに成績はいい。

 人がよすぎるところがあるが、まったく腹芸ができないわけではなく、国王や王妃の前でも立ち回って見せた。

 フォンへの好きに気づいたあとの好意は、近い人がよく見ていればわかるくらいには漏れていた。



【 ウィステリア・フロリバンダ・トゥーンベリ 】


 アリサの姉。トゥーンベリ公爵家の長女。

 一人称は「わたくし」。ミドルネームの愛称は「フロリー」。

 アリサに甘い。


 アリサの2代前、フォンたちの前の代の学年主席で生徒会長。

 キッチリしていて、身分や立場にはうるさい。

 フォンの婚約者だったが、冤罪をかけられ、「婚約破棄と国外追放」という形でフォンに逃がされる。

 アステラセの協力を得て、学舎に戻ってアリサを見守っていた。



【 フォン・シオン・テオプラストス 】


 テオプラストス王国第2王子で、王太子。

 一人称は「僕」。

 アリサを溺愛しているアリサ過激派。

 アリサを「僕のかわいいマシュマロちゃん」と呼ぶ、アリサのストーカー。


 学年主席で生徒会長。勉強は直感で理解する天才型。

 笑顔の仮面を被っているため物腰が柔らかそうに見えるが、我を通すタイプ。

 いろいろと見抜いた上で言わないことも多々。

 裏で大量に握っている他人の秘密は、必要な時に切れるカードとして隠し持っている。


 ニゲラのことは「本来は王太子になれた兄」と認識しているため、「ニゲラ兄様」と敬称をつけて呼んでいる。



【 ミズキ 】


 アリサのシノビ。メイド兼護衛。一人称は「私」。

 ウィステリアの婚約破棄と国外追放という一報を受けて、アリサを心配した両親が契約し、アリサの付き人にした。


 時々過激な発言はあるものの、自らを「主人の影」と認識しているため、アリサの意に反した行動はしない。

 生活面でも戦闘面でもかなり有能。



【 ニゲラ・ラナン・テオプラストス 】


 テオプラストス王国第1王子。フォンと1日差で早く生まれている。

 一人称は「せつ


 生徒会副会長。副主席。努力型の秀才タイプ。

 常にアンニュイに見えるのは、言動のプラマイをよくよく考えて選択しているため。

 自分の立場はよくわかっており、意図してフォンに譲っている時もある。


 対外的には王太子である弟を「フォン様」と呼ぶが、私的な兄としての立場では「フォン」と呼ぶ。



【 カレン・デュラ 】


 フォンの生徒会で書記を務めていた神学科の学生。

 一人称は「わたし」。

 孤児院育ちの庶民。貴族と娼婦の娘だが、母親の記憶はない。


 テンプレ的には悪役令嬢にいびられる「主人公」の立場にあり、ウィステリアの代では一見それに近い構図になっていた。

 立場をわきまえないところがあり、ウィステリアからの小言が多く、ウィステリアを目の上のたんこぶと敵視していたよう。


 フォンの婚約者のウィステリアがいなくなってせいせいしていたところにアリサが入学してきて、フォンがアリサを特別扱いしている感じが心底気に入らなかった。



【 ハイド・ランジア・マクロフィア 】


 マクロフィア公爵家の次男。丸メガネ。

 一人称は「ボク」。


 生徒会会計。勉強はフォンとニゲラに次いで成績がいい。特に数学が得意。

 運動はまったくできない。苦手なことに時間をかけるのは無駄だと思っている。


 4歳の時に母親が駆け落ちをして失踪。父親から「学舎にいる間に遊んでおくように」と言われた通りにしていて、女性関係が軽い。

 大事にしないのは無意識で母を含めた「女」へ復讐をしている節がある。


 アリサが母であれば自分を捨てなかったのではないか。

 そんな幻影を見ていた時期は、もし手に入れられたら大事にしようとは思っていた。


 歳が離れた兄とは腹違い。兄の母は体が弱く、早いうちに亡くなっている。

 父親が二度目の再婚をしないのは、女に懲りたから。結婚という形より、ただのビジネスで女性と関わる方が楽だと思っている。



【 ガーベラ・ムティシア・アステラセ 】


 アステラセ侯爵家長女。バートン(下記)の妹。

 一人称は「私」。

 アリサの代の生徒会副会長候補。


 アリサの親友で、ニゲラ推し。

 ウィステリアと一緒に、アリサとニゲラを近づけるように画策していた。



【 バートン・バール・アステラセ 】


 アステラセ侯爵家次男。ガーベラの兄。

 ウィステリアの代の生徒会副会長。

 フォンたちが入学してくる前からウィステリアが好きで、ウィステリアがフォンの婚約者になった後もずっと様子を心配していた。


 ウィステリアが国外追放とされた後、可能な限り早く追って、アステラセ侯爵領にかくまった。

 ウィステリアがガーベラと一緒に学舎に行ったのに合わせて、国外留学に出ている。ウィステリアが安全に戻れるようになった後に、もし留学の知識が必要なら提供できるようにするためだというのは、妹にもウィステリアにも話していない。



【 アルピウム・二バレ・レオントポディウム 】


 レオントポディウム辺境伯家長男。

 一人称は「俺」。

 アリサの代の会計候補。


 体格がよく、外見からは怖がられがち。

 実直な武人。魔物に詳しい。



【 ウルヴィ・レアナ 】


 庶民出の神学科1年生。一人称は「うち」。

 アリサの代の書記候補だったが、フォンに認められて早々と正式な書記に任命された。


 恋愛対象として女性が好き、特にアリサが好きだと公言していて、アリサのために学舎祭の模擬店をすべてワンハンドの甘いものにしてしまう行動派。最初のころの緊張はどこへやら。

 一方で立場はよくわきまえていて、貴族組が不快に感じない上手な距離感を保っている。



【 スペクタ・ビリス・ランプランサス 】


 ランプランサス辺境伯家三男。

 武術大会模擬戦でフォンとあたる予定だったが、陰謀に巻き込まれて捕えられていた。



【 ノビリス・エル・ラウラス 】


 スペクタの模擬戦で審判をしていた教員。

 騒ぎの責任をとって辞職という形で決着。



【 ヤロウ・アキレア・ミレフォリウム 】


 ミレフォリウム辺境伯家長男。

 武術大会魔獣戦でともに戦ったもう一人。


 フォンが不利になるように立ち回らないと家族に不幸が起こるという形の脅しをかけられ、圧力に屈していた。



【 アウラ・ティア・テオプラストス 】


 王妃。フォンの母。一人称は「わたくし

 旧姓はオスマンサス。筆頭公爵家のひとつという家柄。


 アリサの母とは幼いころからの親友で、なんでも話せる仲だった。

 ウィステリアの事件の後は、国王が手を回したことによって手紙のやりとりなどができないようにされていた。


 若いころはグラジオ(現国王)が好きだったが、不器用すぎてまったく伝わっていなかった。婚約破棄の申し入れを断固として拒絶したものの、その先に待っていたのは地獄だった。



【 グラジオ・イリダセ・テオプラストス 】


 国王。フォンとニゲラの父。一人称は「我」。

 ミドルネームの愛称は「イリー」。

 若いころは遠征に明け暮れ、多くの国を従えたため、征服王とも呼ばれる。


 ツンデレなアウラのデレにはまったく気づかず、むしろ嫌われていると思っていた。そのため、親が決めた婚約は条件さえ整えれば簡単に破棄できると思い、サクラを口説いて連れ帰る。

 ある意味ではすべての元凶。

 一方で、国王としての権力より、父母や貴族が合わさった権力の方が上にあることによる被害者でもある。



【 クロガネ・サクラ(鐵 桜) 】


 はるか昔にシノビが旅立った国出身の姫君。

 国を乗っ取ったグラジオに暗殺目的で近づき、返り討ちにあった後、グラジオに惚れられて口説き落とされる。


 グラジオへの恋愛感情もいくらかありつつ、自分の血筋が王家に入れば半分はその国を得たのと同等ではないかという打算もあった。

 そのため、正妻になれないこと、最年長の子どもを産ませてもらえないことを、完全な裏切りと感じる。


 出身国には、個人の命をそれほど重視しない「自決」の文化があったことも、テオプラストス王国の人たちには想像し得ない行動に出た一因。



---番外編


【 ローゼ・ロサエ・マクロフィア 】


 ハイドの母。零細侯爵家三女。

 悪いのはみんな周りで、自分の何が悪いかに気づけないタイプ。

 マクロフィアでは「酷い目に遭った」という認識。

 吟遊詩人との生活にも不満を抱いているものの、マクロフィアにいるよりはマシだと思っている。



おまけ部分までお読みいただき、本当にありがとうございました……!

たくさんの感謝とともに、またお会いできるのを楽しみにしています。

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― 新着の感想 ―
亞月こも様 完結おめでとうございます! 最終回の、ニゲラを支えると宣言するウィステリアの場面では、登場人物たちの立ち位置がきれいに整理され、未来への明るい希望がにじむラストでとても爽やかでした。 …
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