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地獄の30分クッキング①

 人間は忘れる生き物なのだから、きっと失恋だけに限らず今回の件も忘れられるはず。こほんこほんと空咳をして、私は廊下を進みながらバチンと両頬を叩き気合を入れる。


 清水くんの部屋のドアを叩き、ガチャリと出た彼くんに速攻で「片付けずに逃げてごめんなさい」と頭を下げながら正直に謝った。

 

「俺も、ごめん。ちょっと混乱してて」


 時間を置いて、それぞれが落ち着いたように冷静に対応できている。

 沈黙の後に、私は意を決して口を開いた。


「それで、もしこれから時間があれば――」


 ちらり、と清水くんを見やる。 


「材料がたくさんあるので、料理をしませんか? これから」


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