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7章

*登場人物

・山本しょうた(主人公)

20歳、大学生。奥手でありながらプライドも高い。親と子、3人家族。父親は公務員、母は専業主婦。単発バイトでお金が無くなった時だけ働く。


・宮内ダイチ(大学の友達)

しょうたの大学生の友達。同い年。大学デビューで自身の本来の明るさを出し始めた。性格は少し天然であほ、しかし素直、行動的である。連絡できる友達も多い。


・岡田遥(大学の可愛い女の子)

しょうたが可愛いと思っている女の子。適度にノリも良く男女関係なく仲良く話すことが出来る。居酒屋でバイトをしており、同僚のたくみを気にかけている。


・小島洋子(遥の友達)

遥の友達。まじめで大人しく将来のこともしっかりと考えている女の子。恋愛したい気持ちもあるが今は勉強が大事だと思っている。


・ユウタ

しょうたの高校生の同級生。ミディアムヘアの同族男子。


・未来

ラブメイトランド相談員。しょうたの相談相手。

家で特にやることもなくゴロゴロしながらスマホを弄っている。あれから妙な感覚だった。怒りでもなければ悲しさでもない、変にいつも通りであり、それでいてやる気も起きない。アクシデントが起きただけで何もできない自分を感じてこうなってしまったのか。今思えば粘って声をかけても良かったのかもしれない。本当に好意があればそこまでやっていたのでは?自分が本当に彼女のことが好きなのかも自身が無くなってきていた。

もう一度チャレンジしてみるか?いや・・・。

強く気合を入れた分余計にやる気が無くなったのを感じていた。このまま一生彼女が出来ないような気がした。でも、声をかけたい気持ちは残っていた。

スマホに連絡が入る。「明日空いてる?バイキング食べてみたくない?」。ダイチからだ、今の心境に最大のミスマッチ提案をしてきたにも関わらず大して怒りも出なかった。

「行かない」「行こうよ!ほらココ。中華バイキングだよ。全部うまそうだしデザートにケーキもある。」。ダイチはまるで目の前で会話してるかの如く返信が早い。画像とその店のサイトを送って来た。URLを押すと詳細が表示された、どうやら小籠包がおすすめらしい。独創的な小籠包が8種類もある。プレーン、キーマ、唐辛子、緑色のニラ小籠包、本当に多彩だと思った。他にも中華の定番料理はあるしケーキや杏仁豆腐、ラーメンもしっかりあるようだ。もし彼女に声を掛けれて上手く行っていれば最大の祝いになっただろうと思う。今の自分では熱気で汗をかいている小籠包を見ても全く心が動かなかった。スマホを投げてごろっと横向きに寝た。

ユウタに彼女が出来た時もダイチから連絡がきた。又この感覚がやってきた。心が弱っている様な感じ。自分の心の内を吐き出したい、この気持ち。弱音はあまり言いたくない、そんな理性が混同した状態でスマホを手にしていた。

「あのショートの子本当に可愛いよ」。遠まわしすぎのメッセージを送った。もう何でも良いや、そう思ってスマホを又ベットに投げた。少ししてすぐ返信が届いた。

「あのつまらない授業の子?可愛いよね。好きになった?」。何とも心のこもっていない簡単な返信、少しイラっとした。「好きというか・・、まあでも声でもかけてみようかなとか考えている」。実際に行動に移したことは隠した。「いいじゃん、声かければ!?ノリが大事だと思うよ。」。「ノリか。まあでも引かれたら嫌だし。そんなキャラでもないから良いかな」。「なんだよ、カッコつけるなや!俺が声かけてあげようか?」。

・・・。この提案を見た瞬間にハッと思った。そういう手もあるか。確かに大学生ならよくやってそうな事だ、その手があったか。どうしようか・・・、少し悩んでから返信した。

「かけてよ(笑)」。

「やってやるよ!バイキングで作戦会議しよ!」。

「分かった。」。

そんなこんなでバイキングに行く事になった。まさかこんな展開になるとは。時間等を決めていたらむくむくとテンションが上がっていた。希望が湧いていた。イケるかも。

持つべき物は友達だなと思った。

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