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2章

*登場人物

・山本しょうた(主人公)

20歳、大学生。奥手でありながらプライドも高い。親と子、3人家族。父親は公務員、母は専業主婦。単発バイトでお金が無くなった時だけ働く。


・宮内ダイチ(大学の友達)

しょうたの大学生の友達。同い年。大学デビューで自身の本来の明るさを出し始めた。性格は少し天然であほ、しかし素直、行動的である。連絡できる友達も多い。


・岡田遥(大学の可愛い女の子)

しょうたが可愛いと思っている女の子。適度にノリも良く男女関係なく仲良く話すことが出来る。居酒屋でバイトをしており、同僚のたくみを気にかけている。


・小島洋子(遥の友達)

遥の友達。まじめで大人しく将来のこともしっかりと考えている女の子。恋愛したい気持ちもあるが今は勉強が大事だと思っている。


・ユウタ

しょうたの高校生の同級生。ミディアムヘアの同族男子。


・未来

ラブメイトランド相談員。しょうたの相談相手。


家で大学の課題を適当にしつつ、アイドルのyoutubeを流して耳だけで聴いている。自分で考えもせず、何の興味もなく面倒ながらも調べたデータをせっせと並べる。言葉は如何に横やりを入れられないか考え、取捨選択をしてから付け加えていく。最初は慎重に作るが徐々に面倒になっていき適当になる。それを引き締める様にまた頑張る。

そんな感じで行いながらyoutubeでアイドルの可愛い瞬間を見た時は動画を止めたり戻したりしていた。

動画を見ていたら思考がゆっくりと課題から移り変わった。アイドル達は握手をし、口パクでアテレコし、かわいい顔をして踊っているだけ。それだけで大きく経済、お金を回している。良いものを食べ、良い物を持ち、良い部屋で寝る。もちろんアイドル格差もあるがこの時勢、SNS時代可愛い女の子は強い。それだけで食べていける位だ。それに比べて・・・、経済学部の課題をやりながら見ていると、この夢のような世界の経済と現実の世界を自覚する。自分の居る世界側は静かで、常識だらけで息苦しかった。想像したらばかばかしくなって嫌になった。めんどい。「あー」。そう言いながらベッドにもたれかかった。

スマホでSNSを見つつメールを確認する。飲食店のポイント還元!、ネットショッピングのおすすめがいつも様に送られてきていた。メールの間にあった「恋愛力が上げよう」というメールを何となしに開いた。

「ラブメイトランド!恋愛力を上げる為、女の子が貴方を力強くサポートします。誰かに悟られること無く、いつの間にか彼女を作り、恋愛のスキルも上がります。まさかの展開で彼女が作れるかも!」。

都合良い事書きやがって、恋愛なんて自由に学ぶものだろう?それすらもお金を取りやがって。スマホを放り、課題とyoutubeに戻った。「てか、彼女ってどう作るもんなのかなぁ?」。ぶつぶつと独り言を言いながらお茶を取りに下へ降りる。母親がテレビをぼーっと見ていた。真面目に見ているのかただボーっとしているのかもわからない。何か重いものでも持った後かのように肩はへり下がっていた。・・・こんな女と結婚は嫌だな、と思いながら見ているとフッとこっちを見て「何?」と聞いてきた。ふと目を離し、返事もせず自分の部屋に戻った。スマホをいじる、プログラムされている様にSNSを開いては閉じ、課題を行っていた。


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