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18章

*登場人物

・山本しょうた(主人公)

20歳、大学生。奥手でありながらプライドも高い。親と子、3人家族。父親は公務員、母は専業主婦。単発バイトでお金が無くなった時だけ働く。


・宮内ダイチ(大学の友達)

しょうたの大学生の友達。同い年。大学デビューで自身の本来の明るさを出し始めた。性格は少し天然であほ、しかし素直、行動的である。連絡できる友達も多い。


・岡田遥(大学の可愛い女の子)

しょうたが可愛いと思っている女の子。適度にノリも良く男女関係なく仲良く話すことが出来る。居酒屋でバイトをしており、同僚のたくみを気にかけている。


・小島洋子(遥の友達)

遥の友達。まじめで大人しく将来のこともしっかりと考えている女の子。恋愛したい気持ちもあるが今は勉強が大事だと思っている。


・ユウタ

しょうたの高校生の同級生。ミディアムヘアの同族男子。


・未来

ラブメイトランド相談員。しょうたの相談相手。

「上手くいったよう感じます。ありがとうございました!」。デートした次の週の頭、すぐに未来に連絡をした。なんだかんだ最初のお出かけは凄い上手くいった気がしたからだ。お互い自然体で楽しめたし最後には好意を示す事も出来た、振り返ればまあまあな出来だと思った。自然とお礼を言わなくてはと思った。「良かったですね。次の成功を祈っています。あまり時間を置かず誘うのが良いですよ。」。そう、次だ。問題なのは次、どうすれば良いのだろう。彼女のリアクションは決して悪くはないものの・・、次はどう誘いどこへ行けば良いか、自然の流れで未来に相談した。「何か二人で行けるアトラクションとかはどうですか?」。アトラクションか、確かにそれなら自然と話も尽きないし良いな。「ただ2回目の誘いに応じてくれるだろうかという不安もあるのですが、大丈夫ですかね?」「とりあえず誘ってみないと分からないし、彼女を意識させるには誘うことが大事です。」「2回目の誘い方はどの様にメッセージを送ればいいですかね?」「シンプルに又一緒にどこか行きたいといえばいいですよ。場所は彼女と相談して決めるべきです。」。なるほど。的確かつもっともな意見を未来は教えてくれた。改めて未来を選んで正解だなと思った。

数日後に連絡しよう。

大学でダイチとしゃべりながら帰っている。「何か最近元気じゃね?」。彼女とどこか出かけた事で自信がついているのか自然とやり取りも明るくなっていた。又少しだけどこか優越感みたいなものが頭を支配していたからだ。「岡田さんと連絡とってるの?」いや、別に」「何だよ。せっかく取り入ったのに。又皆で焼き肉行行こうか。あれ楽しかったね。」「良いね。確かにあれな楽しかった。。何となくダイチには言わないでいた。何でなのかわからないけど・・・。「じゃあね。」「おう。」。ダイチは足早に帰っていった。もし岡田さんと付き合うようなことがあればダイチはびっくりするだろうなぁと思った。絶対に驚く、嫉妬もするだろう。それも又良いな。ウキウキしながらそんな妄想をしていた。しかしすぐに思考を変えて未だ何も始まってないじゃないか、と自分に言い聞かせた。

帰り道に決意した。あれから1週間経った。そろそろ送ろう。

家に着き服を着替えた。時間を確認すると7時。前と同じ、丁度良い時間だ。良し!素早くメッセージを作り間違いが無いか確認した。

「大学お疲れ様です。良ければ又どこか一緒に行きませんか?」。未来からシンプルに誘った方良いというアドバイスを忠実に守っていた。おし!送信ボタンを押した。とりあえず送った。前より冷静だ、1回目に比べてそこまでドキドキしない。どうなるのかな。

あれから30分ほど時間がかかっていた。好きな人ならすぐ返すのでないかな?いやいや、忙しいのかも、変に考えすぎない!1回目と同じく待つ事に慣れていない自分がいた。

「ピロン!」。おっ、来た!落ち着いてゆっくりとメッセージを開く。

「いいですよ。どこか行きたいところとかありますか?この前はは私の好きな所行ったから。」。来てくれる!やった!上手くいったと思い凄い嬉しかった。5分ほど時間を置き丁寧に返信した。「岡田さんはどこか行きたいとかありますか?それ聞いてから考えたいです。」。これも未来からアドバイスを忠実に守って作った。「んー、食べ歩きとか行きたいかも。浅草、最近テレビで見た。凄い良さそうだったよ!」。岡田さんのため口を見て自分が敬語でメッセージを送っていることに気づいた。「全然いいよ!僕も浅草好きだし!じゃあ浅草で食べ歩きにする?」「良いね。じゃあそうしよっか。予定分かったら又連絡するよ。しばらくお待ちを。」「分かった。お疲れ様!」。メッセージのやり取りが終わった。

前はこの連絡に不安を感じていた。予定の確認という言葉を疑っていたからだ。でも今は前より自身がある。

きっと彼女は来てくれるはず。

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