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仲間だと思っていた人たちが一人の女声を囲って楽しげに話をしている

見たこともない笑顔で笑いかけて。話しかけて嬉しそうに、楽しげに

そこだけ光が集まっている様に見える。

キラキラ輝いてきれいで

また、おいていかれるんだろうな、見捨てられるんだろうと思うと悲しくなって切なくなってくるが。離れた人の心は戻ってくることはない

だったらいいか

距離を置こう

いらないって言うなら。そうなんだろう

悲しさややるせない気持ちを呼吸一つで押し込めて背筋を伸ばす

もともと学校の課題で必要だったからチームを組んだのだ。仲良しグループの数合わせで、最初っから疎外感を感じていたのだから今更だろうと思いながら

ああ、本当にと思いながら淡く微笑んでしまう。今更であるが、結構無理して合わせていたし。彼らも私も利害が一致して一緒に行動していただけで、それ以上でもそれ以外でもない

だったら利害関係が終わったらな手放すべきものなんだと自分に嫌だ寂しいと思って泣き叫ぶ小さな自分にそう話しかけて抱きしめてあげながら。小さな自分が泣き止むまで、それまで付き合うことになるだろうが。

彼らを楽しげに一人の女性を囲って話をしているのを見て少しだけ腑に落ちることもある

時々話に上がるはこの人だろう

この人のように振る舞えと言われていたのだろうと思うと。可愛らしく人を褒めるのが上手で気分良く動いてもらえる配慮ができ。人のために動ける人なんだろうと

じゃあ無理だな

そう。腑に落ちた

故に最後の最後はちゃんとけじめを付けねばならないと思って手に持っている更新書類を抱きしめる

「すみません。ちょっと良いですか?来年度についての話なんですけど」そう声をかけると睨まれるが怯むつもりはない

にこやかにほほえみを崩さずに意思を強く持って話しかければ、あちらがうろたえる様子が見て取れる。

ここは学園の中央ホール吹き抜けになっていて話し声が拡散しやすくなっているし。周りも新人や年度末で人がたくさんいる状況だ、

ざわざわと周りもこちらを注目している

ちょっと目立つチームであったから致し方がないと言えるだろうが、気にしてはいけない

「一年間の課題としてチームを組ませてもらってありがとうございます。で、私の課題は終了したので、チームとして活動することはなくなるので。その通達です。今迄はチームの活動が課題でしたので、情報収集とか活動するための物品準備やら装備の整備なども一部こちらでしていましたし。薬などの調達などもしておりましたが、今後は私がいない以前のチームの形態で依頼を受けてもらうことになりますので。その通達とですね。チーム運営についての基礎として学ばせてもら居ましたし。私は合格通知をもらいましたので、離脱となります。もともとチームを組んでいたところに課題だからと押しかけたようなものですので

お互いに我慢することもあったでしょう。このご挨拶を持ってチームから離脱することになりますので喜んでもラテいいですよ」ニッコリと微笑んで言うと課題でチーム運営という声や

課題で組み込まれた人の扱いって感じじゃなかたよね。などとざわめくのは上の階から見ている同じ見習いで勉強をしている人たちだろう。

一年を振り返って私に対する態度を見ていた周りがどう評価するかは、その人次第であるが。あまり良い評価をもらえないだろうなと思いながらも

「課題のチーム運営も終わりましたので、私は見習いから駆け出しになります。貴方がたチームはどうなるかは担当の先生に聞いてみてください。それと選択科目が違ってくると思うので、何かってもチームを組んでいたからと言って以前の様に押し付けてくることはしないでください。違う人の課題をなぜ私が押し付けられないといけないのかさっぱりでしたし。その旨を担当の先生に相談させてもらっていましたので」お世話になりました

ニッコリと微笑んで一礼する

それを見て引いた顔をしている人や焦っている元チームメンバー。自分の課題を押し付けていたのかとざわつく周り。

今迄自分を囲って楽しげにしていた人たちがこちらに注目して顔色が悪いとなれば私が悪いと思ったのだろう

「いきなり何なの。なんでみんなを非難しているの。言いがかりは」全て話し終える前に

「部外者は口を出さないでもらいたい。状況把握をしていないで一方的に自分の知り合いをかばいたくなることもあるだろうが。それはあまり進められた行為ではない。自分の知り合いがすべて善人で周りの人にも良き人間であると思っているのはいいことであるが。それは盲信と言っていいだろう。現に私はあなたの知り合いに悪意を感じる対応をされていた。私物を勝手に使おうとされたり私の制作した課題を自分が作ったと言って提出しようとしたり。制作者など先生たちは調べなくてもわかっているだろうから提出を拒否したようであるが。それが気に入らないと暴れてこちらに手を出してくることもしばしばありましたし」にこやかに微笑んで伝えれば

そんなことしていないよねと声をかけているが何も言えずに視線をそらしている

それが良い証拠である。

「では、そういうことで」一礼してその場をあとにする。周りもざわざわとあり得ないとかアイツラとはちょっと距離を置こうとか話し声が聞こえる。断罪と言うわけでもないが

けじめを付けた感じである

課題を終了したことで見習い卒業の試験を受けることが出来るようになった。避けているわけではないが、見直しや不足している情報や知識を得るために1週間ほど図書館に通い詰め対策をしていたので彼らが何を言われどの様に評価されているのかは知らない

勉強していたときに同郷で今迄距離を居ていた人から声をかけられて社交辞令でなにかあったらと言われたので、曖昧な答えをしておく

彼らも私をおいていった人たちである

今更であるが、一応声をかけてくれた事自体は感謝しておく。それにチームで仕事をするよりソロで仕事をしたほうが私は楽なのでそちらの方向で進めていく

人との距離感とか人間関係とかちょっとわかんないし。適切だと思われる距離感を取っていたのにもかかわらず否定されたり非難されたりするのはもう勘弁してほしいし

ちょっと聞かれたから答えたら、それは間違っていると。全否定されるのもちょっと距離置きたいと思えることである

人に聞いておいて非難するとか何なのさそれ。

だったら自分で調べろよ。って思ったし。そう言われたら今後知っていても軽くちょっとわからないですけどと言って放置してしまうだろう

それがだめなんだろうけれども

そこまで人のために頑張るという気にならない

そんな風に程々に距離を起き試験対策をして試験当日。ペーパーも上手く行ったし今までのチーム課題の評価は合格水域であるので問題ないだろうと思いつつ合否を待つ

すでに実地は合格しているので特に問題なくすんなりと合格できて見習いから駆け出しに進学することができた。割と他の人達も合格していてそのままチームで活動する人が多いのだろう

お互いにお互いを尊重できる関係性は羨ましいと思うが、できないのは私がなにか改善しなければならない点があったのだろうと反省してどうしたらいいのだろうとちょっと先輩に相談しつつ改善していこうと思う

同郷で何かあればという感じで相談に乗ってくれる先輩にちょっとしたお礼として土産を持って訪ねて今回のことを伝える

「何が間違っていたんですかね」頭が居たいという顔をしている先輩を見ながら茶を飲む

「まずは距離感っていう感じだと思うぜ。そもそも組み込まれたチームとの相性っていうものもあるだろうしな」相性かそれはちょっと考えても見なかったなと思いながら

「あまり活動的ではない君を活動的でガンガン行こうぜっていうチームに組み込んだ時点で失敗といえば失敗だったのだろう」そういう先輩に分析してくれたことに感謝して今後の相談をする

うざ絡みされても困るし

「そもそもかぶる学科がないだろう?それに公衆の面前でチーム課題が終わったって宣言したから絡んでくるとは思わないが」そう言ってからうまいいなし方や逃げ方。予防の仕方などを親切に教えてくれるた

ありがたい先輩の助言通り

あまり目立たずメインの講座を中心に授業枠を組み込む。駆け出しになったら寮が使えなくなるので、最初は程々の品質の宿で長期滞在の契約を結ぶ。寮でも荷物を取られそうになったりしていたのでそれがない完全個室の宿にした

多少の出費はあるが

安心して眠れるというのは何事にも代えがたいことであるとこの一年で学んだので。駆け出しの仕事をしつつ必要な講座を受けてスキルアップをしていく

自分のことに集中して動いていたので、今迄チームを組んでいた人たちがどうなったかなんて興味も関心もなく。周りからも話を聞かない状況であったので。心穏やかに過ごせている。

あのときすがらなくて良かったと思って仕事を邁進している


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