プロローグ
田舎に産まれた27歳。街からは少し離れた山の中で自給自足の生活を送っていた。
あいとは人ならざる者、簡単に言うと霊感とゆうものがあった。
10年前祖父が無くなった時に霊感に目覚めてしまった。
ある日、いつものように街に野菜やイノシシ肉等を売りに山を降りた。
その時女性が道を渡ろうとしているのが見えた。
あいと(あの人急いでるみたいだけどちょっと危ないな)
あいとの予想は当たってしまった。
田舎なので車通りが少ないせいか、スピードが早いトラックが丁度来たのだ。
あいと(危ない!!!)
キキーとゆうブレーキ音と共に体に強い衝撃が当たった。
あいと(なんだこれ…視界が真っ赤。あっ、あの女性!あれ?居ない。う…痛い。痛い。僕死ぬのかな…)
あいとはそのまま意識を失った。
女性(神様ごめんなさい。この人を助けてください…)
女性(私のせいで…)
女性(このまま地獄に落ちてもいいのでこの人を助けて!)
しばらくして
あいと(んん……)
女性(おきて!ねぇおきて……)
頭痛と共にあいとは目を覚ました。
目を開けるとそこは綺麗な青空で緑が広がっていた。
女性(良かった……)
見知らぬ女性が、、いや、見た事のある女性が泣きながら声をかけていた。
あいと(ここは…てか、事故は??)
あいとは頭が回っていないようだった。
女性(ここはどこか分かりませんが、あなたが生きててよかった)
女性(でも、どうして?)
あいと(なんだかよく分からない。でも君も生きててよかった)
女性(……私はもうしんでるんだよ。)
あいと(…どうゆうこと?)
女性(私のことなんか見えなければこんな事には)
また女性が泣き始めた。
女性はあの日成仏出来ずにさまよっていた。あいとは亡くなった女性を助けようと飛び出したのだ。
あいと(まぁ、でも今は2人とも生きてるみたいだね)
女性(みたい…ですね。)
2人は自分のからだを触ったりして生きている事を確かめた。
あいと(えーと…どこか分からないけど生きててよかった!)
あいと(ところで君は?)
女性(私は、生きていた時の名前はみあっていいます。)
あいと(みあ…さん!僕はあいとだよ)
みあ(みあでいいですよ!)
あいと(じゃあ僕もあいとでいいよ)
みあ(うん!えーとあいと助けてくれてありがとう)
あいと(助けれてはないような…)
みあ(あはは)
みあの笑顔は凄く可愛くて、あいとは頬を染めていた。