表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/41

33

それにしてもミキにこいつの相手をしていてくれと言われたが、こんなやつの相手はいったいなにをどうすればいいのか。


まるでわからない。


日本語がちゃんと通じるかどうかもあやしいのに。


考えていると、そいつが言った。


――おい、ほんとにおまえは、俺のミキに手を出しやがって。


――俺のミキって、おまえらつきあっていないだろうが。


――うるせえ! ミキは奥ゆかしいんだ。俺からの告白を今か今かと待っているんだ。


――それで何度も告白して、何度もふられた。それは告白を待っているとは言わないだろう。


――うるせえ! ミキはシャイなんだ。照れているだけなんだ。俺にはミキの気持ちが手に取るようにわかる。ミキは俺が大好きなんだ。愛しているんだ。


やっぱりストーカーには日本語が通じない。


時間の無駄と言う言葉があるが、こいつとの会話は本当に無駄だと思った。


俺はこいつとのコミュニケーションを放棄したのだが、こいつは一歩的にしゃべってきた。


その都度俺は独り言を言った。


――おい、しかとすんなよ。


――ミキはいったい、どこに行ったんだろうか。


――ふん、俺に対して返事を返さないということは、俺が正しいと認めたわけだな。


返事を返さない、イコール言い負かしたという思考は、バカ特有の考え方なんだがと俺は思った。


――ミキはいつ帰ってくるんだろうか?


――ミキが帰ってきたら、今度こそ二人で幸せな新世界を築くんだ。おまえなんかに邪魔はさせないからな。


――そういや、腹がへったな。今日の晩ご飯はなににしようか。ミキはなにが好みなんだろうか。とは言っても、ミキはなにも食べないけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ