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「さやか? 今日俺に告白してきた女の子か?」


「そうだ」


「どうしておまえがそのことを知っている」


「知っているさ。俺と同じオカルト研究部の部員だからな」


「オカルト研究部。そんな部があるのか?」


「ある。実は俺が創った。オカルトに興味がある奴が集まっている。俺ほどではないが、霊感のあるやつもいる。大学に認められていないので、部活動とはいえないが。せいぜい趣味の会ってところかな」


「何人いるんだ?」


「今は十人くらいだ」


「で、そのさやかって女の子がそのうちの一人だと」


「そうだ。俺は創設者で部長だから、たまには部員の悩みなんかを聞くこともあるんだ。それで彼女が泣きながら俺のところにやって来たんでどうしたのかと聞いたら、好きな男子に勇気を出して告白したら、好きな子がいると言われて断わられたって言ってた。しかも彼女が告白したのが、聞けばなんとおまえだったとはな。びっくりしたぞ。さやかはいい子だぞ。おまえなんかにはもったいないくらいのな」


「そうだったのか」


「で、おまえ好きな子がいるって話だが、それは誰なんだ?」


「それは言えない」


「隠すなよ、水臭い」


「いや、いくらおまえでもそれは言えない」


いくら熊田でも言えないのではなくて、熊田だから特に言えないのだが。


「……そうか。ならしかたがないな」


「すまんな」


「いや、こういうことはデリケートなことだから。気安く他人が首を突っこむものじゃないから」


「わかってくれたか」

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