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目の前のわかりやすい現実が、残念なことに1ミリも見えていない。


現実逃避の極みというか、頭がおかしいというか。


――まったく。何度言ったらわかるのかしら。しつこい。女々しい。キモい。男らしくない。潔くない。往生際が悪すぎる。ほんとキモい男ね。今すぐ廃病院に帰りなさい。みみっちいストーカー男!


――そうだ。ここは俺たち二人で仲良く同居しているんだ。女々しいストーカーなんてお呼びじゃないんだ。とっとと廃病院に帰れ!


――なんだと、こら。俺とミキの仲を裂いているのはおまえだろう。こんなにも愛し合っているのに。こいつ、呪い殺してやろうか。


――うるさい!


――うるさい!


俺とミキで同時に叫ぶと、眼に見えないのにそいつがひるんだことが俺にもわかった。


ミキが言った。


――まさと、こいつひるんだわよ。


――ああ、そうみたいだな。


――もう一度二人で力を合わせましょ。


――力を合わせるって?


――幽霊なんて精神とか気の塊なんだから。二人で力を合わせてそれこそ気合、気迫、気持ちでこいつを追い出すのよ。


――二人で力を合わせて。


――そうよ。二人の絆を見せてやるのよ。


――そうだな。それじゃあやるぞ。出て行け!


――出て行け!


――うっ。


――まさと、もう一度よ。出て行け!

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