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――なにがあったの?


――とりあえず、ちょっと待って。


――大丈夫?


――大丈夫だから、ちょっと待って。


そういうとミキは何も語らなくなった。


どうしたんだろうと考えていると、ミキと同じように頭の中に言葉を伝えて来た者があった。


――おまえかあ。俺のミキにちょっかい出しているやつは!


声が直接聞こえたわけでもないのに、そいつが怒りに満ちていることは俺にもわかった。


――俺のミキ?


――そうだ。俺のミキだ、このやろう。


その会話にミキが加わってきた。


――なに言ってるのよ。わたしはあんたのものなんかじゃないわよ。何度も断っているでしょう。


――ミキ、こいつ誰なの?


――廃病院にしつこくつきまとってくるやつがいるって言ってたでしょ。こいつよ。ほんとしつこいんだから。ここまでつきまとってくるなんて。


――なにを言う。俺とミキが結ばれることは、生まれる前から決まっていたんだ。天が定めた運命なのだ。それなのにこんな男と浮気をするなんて。情けないぞ。


――あんたこそなに言ってるのよ。生まれる前から決まってるって、もう死んでるじゃないのよ。それに浮気って、わたしはあんたとつきあったことなんて一度もないわよ。何度も断ったのに、まだわからないの。死ぬときに頭でも打ったんじゃないの。


――こいつがミキにつきまとっているやつか。おい、ミキが嫌がっているだろう。やめろ。とっとともといた場所に帰れ。このストーカーが。


――嫌がっているだとう。ミキはただ照れているだけなんだ。ミキは恥ずかしがりなんだ。俺にはわかる。本当は俺のことが好きで好きでたまらないんだ。わかる。わかるぞ。間違いない。


だめだこいつ。


ストーカー特有の、全部都合のいいように解釈するというやつか。

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