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――そういうふざけた性根で幽霊を見ようとする人は、幽霊の怒りをかっちゃうの。だからそういった人を懲らしめてやろうと幽霊が集まって来ちゃうのね。まあ、そう言った人を驚かすのがただ単におもしろいからやっている人もいるんだけど。最初はわたし一人で、たまたまやってきた霊感の強い人が好奇心から中に入ってわたしを見つけたのがきっかけだったんだけど。それがSNSで拡散されてしまって。未だにネットでは話題になっているみたいよ。オカルト系はネットでは強いからね。来た人みんなを脅かすわけじゃあないのにね。
心霊スポットには幽霊がいるから心霊スポットとなり、人が集まってくるからさらに幽霊も集まってくる。
熊田が言っていたことと同じだと思った。
心霊スポットは危険だから行かないようにしているはずなのに、そこまであいつはわかるんだ。
なんてやつだ。
そんなことを考えながら、俺はミキに気になっていることを聞いた。
――そうか。そのしつこい男の人って、もう大丈夫なのか?
――大丈夫って?
――ここまで追って来たりはしないのか?
――それはないと思うわ。周りの人が注意していたし。ああいう人は生きていたときから女に対する執着が強い人なのね。いわゆるストーカーってやつかしら。
――そうなんだ。
――人間死んでもその性格はそうそう変わるものじゃないのよ。生きている時の人格や個性がそのままって人が多いわね。
――そうか。まあその男が大丈夫なら安心だ。よかった。
――心配してくれたの?
――とうぜんだろう。可愛いミキのことなんだから。
――ありがとう、まさと。
――ミキ。
――まさと。
――ミキ。
――まさと。




