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「よお」


三人で同じあいさつをかわすと、熊田が言った。


「河本にもう一度確かめたんだが。例の心霊スポットのことな。やっぱりあそこにはないかがいるようだから、二度と近づかないほうがいいぞ。俺のにらんだところでは、あそこにいた幽霊がおまえについて来て、そして理由はわからんがいなくなったと考えているんだが」


「そうか。なにも変なことはなかったけど」


「まあ霊感のない人間は気付かないことも多いが。あとは霊のほうに気付かせる意志がどれだけあるかによるけど。そいつはあまり自己主張が強くなかったようだな。不幸中の幸いと言うべきか」


やはり熊田は見抜いていた。


ただその幽霊と俺の仲が深まり、熊田が来たときはいなかったが今はもうアパートに帰ってきていることまでは、熊田でもさすがにわからないようだ。


「心配してくれてありがとうな」


「いや、いいさ。ところでこれから河本のアパートに行くんだが」


「河本の。どうして?」


それまでなにも言わなかった河本が口を開いた。


「俺のアパートに心霊スポットからなにかをつれて帰っているおそれがあるそうだから、熊田に見てもらうんだ」


「そうか」


てっきり俺よりも先に河本のアパートを見ていると思っていたが、まだだったようだ。


河本が感じたものは俺のそばにいたから、俺のアパートを先に見に来たのだろう。


熊田が言った。


「それじゃあ今から河本のアパートに行くから、このへんでな」


「講義はどうする?」


「二人とも午後の講義はないんだ」


「そうなんだ」

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