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「だから帰った後、お前に何かあったんじゃないかと気にしてたんだ。誘ったのは俺なんだし」


「そうか。でもなんにもないよ。心配してくれたんだ。ありがとう」


「お礼言われるほどじゃないよ。なんにもないんだったらそれでいいんだ。話はそれだけだ。それじゃあな」


河本はそのまま立ち去った。


俺は嘘をついた。


俺はあの心霊スポットから女の子の幽霊を連れて帰っているのだから。



アパートに帰るとすぐに語りかけてきた。


――おかえり。


――ただいま。


――大学はどうだった?


――いつもどおりだよ。それよりちょっと聞きたいことがあるんだけど。


――なに?


――ゆうべ急に返事をくれなくなったじゃないか。朝もそうだけど。どうして?


――うーん、説明するのは難しいんだけど。一言で言うと、長い時間はおしゃべりできないってところかな。


――それはどうして?


――幽霊にはそれぞれ霊力みたいなものがあるの。その霊力が強い人は何人にもいっぺんに話しかけたり、霊感のない人にも姿を見せることができたり、幽霊によっては人を呪ったり殺したりもできるけど。でも私は死んで間がなくて、死んだ状態でこの世に留まることに慣れていないし、霊力が弱いから生きている人間と話をするにも苦労するの。だから長い間会話すると、疲れちゃうのよ。


――肉体がないのに疲れるのか?


――そう精神が疲れるのね。幽霊なんて全部精神でできているみたいなものだから。それで休息が必要なのよ。


――そうなんだ。だから姿も見えないんだ。


――わたしが見える人は相当霊感が強い人ね。

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