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淡彩に轍/詩集その2

2019.0916

作者: 浅黄 悠

友達になろうよって

最初に手を伸ばしたのは自分だった

こんな自分から変わりたいと思っていたから

多少のことは受け入れるつもりでいたけれど


生きるなんてめんどくさいことを

平然とむしろ楽しそうにやってのける友達が

とてもとても輝いてみえて

生きるなんて辛いことを

どうしてそんな自信に満ちた顔でやり通せるのかと

途方に暮れてしまった時があった


そう思ってしまったのが終わりだったんだ

覚悟も意地もない自分が情けなさすぎて

そこから逃げ出した

こんなくだらない理由でついていけずにいた

こんな自分を引き留めようとした彼らの優しさを

振り払ってしまった

信じきれることさえできなかった


分かってはいる、つもりだよ

輝いてみえる彼らにも悩みに眠れない夜があるということ

泣きたいほど落胆している夜があるということ

そんな夜が来るのが怖くて彼らと分かち合った未来さえ投げ出してしまったけど


5時の音楽が鳴る

子供の声が消えて魚を焼く匂いがする

自己嫌悪から逃れるために

ひたすら眠りに落ちてみたり

ひたすら筆をとってみたりしている


こんな悲愴な気分はよくないから

何かしようTVをつけよう

恵まれた生活を前にして

白けたままでいる自分が心底気に食わない


こんなんで生きていけるんだろうか

もしも崖から足を滑らせたとして

救いあげてくれる人はいるんだろうか

そうすぐに答えが出る訳もないから

ノートに向かって英文を書きつけている


どうか自分だけは

こんな自分を受け入れたい

月が牙を剥く昼も桜の穏やかな朝も

自分を見限った時が最後なんだと

今はそう言い聞かせてるよ

例え彼らのようにはなり得ないとしても

彼らの元へは帰らないような気がしてしまっているから…

筆が進まなくて悶々としていたらなんかこんな詩ができてました。

お付き合いいただきありがとうごさいます。

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