お偉いさんはどっか行ったぞ
「さて、今日も始めますか」
そう言って近くのテーブルに置いてある何も挟んでいないファイルと紙束を取って作業を始める。
「にしても何この書類らは?オカルトの類いじゃん」
そう言いつつ紙束に穴を開けてファイルに閉じ棚に置く。
そんな作業を繰り返していると資料室に二人の女子生徒が入って来た。
一人は学生服を着た子ともう一人は長刀を持った和服姿の子で女子生徒の制服の袖を掴んで一緒に歩いている。
「すいませーん」
そう聞こえて俺は作業の手を止めて声が聞こえた方を見る。
「何か用ですか?」
「占星術の資料はありますか?」
「占星術の資料ですか?」
そう言って資料室のテーブルや机に置かれた紙束を見て
「ちょっとだけ待っててくだい」
そう言って紙束の山をあさる。
確かここらへんに占星術って書いてあったような?
「あったあった」
1つの紙束をファイルに挟んで渡す。
「はいどうぞ」
「ありがとうございます」
そう言って二人は資料室を出て行った。
それと入れ代わりに校長が入って来た。
「おはようございます」
「おはよう」
そう挨拶をかわして校長は資料室を見渡して
「俺も仕事を手伝おう」
そう言って紙束をファイルに挟む。
「いいんですか?」
「大丈夫大丈夫、俺は校長とは言っても仕事は少ないから」
「········そうですか、わかりましたお願いします」
ということで校長と二人で資料をファイルに挟んでいく。
「そういえば斉藤君は『何でも屋』としても仕事しているって安堂から聞いたけど本当か?」
「はい、してますよ」
そう答えて資料をファイルに挟んで次の紙束を取ってファイルに挟む。
「何でも屋として斉藤君に依頼をしたいんだけどいいかい?」
「なんですか?依頼を受けるか受けないかは内容しだいです」
手にを止めずにそう答える。
「問題をおこしている生徒達を大人しくさせてほしい」
それを聞いて俺は手を止める。
「それは、教師達がなんとかすればいいんじゃ?」
「もちろん最初は俺達が注意をしたりしていたけど最近徐々にエスカレートしてね手をやいているんだ」
「それで俺に依頼ですか」
「依頼を受けてくれるか?」
うーん、どうしよう。部外者に頼むことじゃない思うんだけどな~········まあ受けようか?。
「わかりました、その依頼受けます」
「そうか、ありがとう。さっそく向かおう、ここの整理は時間がある時にやればいいから」
「わかりました」
そう答えて資料室を出て廊下を歩いていると揉めている生徒達が見えて足を止める。
「おい!もっかい言ってみろ!」
「お、落ち着けって!」
「ただの占いだって」
「そうだぞ白崎、信じる必要はないってほら行くぞ」
そう言って男子生徒達は去って行った。
「大丈夫かい星夜見君、ミズハ君」
と校長がそう生徒の名前を呼んで近くに行く。
俺もその後ろをついて行く。
「おはようございます、大丈夫です。ミズハちゃんもごめんねまきこんじゃって」
ミズハと呼ばれた少女は気にしてないという感じで首を振る。
「あの、隣の人は資料室にいた人ですよね?」
「ああ、彼にもう1つ別の仕事をしてもらおうと思って今案内をしているんだ」
「そうなんですか」
そう言って俺をじっと見つめる。
「えーと、俺の顔に何かついてます?」
「あ、いえ。すいません」
「そういえば、今日は討伐試験だったね」
「あ、はい」
「怪我人が出るかもしれないから頑張って」
そう言って校長は歩きだしたから俺も校長について行く。
「話しこんですまない、もうすぐ教室に着くから」
「はい、そういえば大人しくさせて欲しいと言ってましたけどやり方は?」
「任せる」
そう言って1つの扉の前にで止まる。
「ここだ」
そう言って扉を開けると爆音量で流れる音楽に耳を塞ぐ。
(鼓膜破れるぞこの音量、校長が何を言っているかわからん)
耳を塞いだまま教室に入ってこの爆音を流している機械を見て校長に
「あれを破壊していいですか」
と紙に書いて見せる。
その紙を見た校長は即頷いたから近くに立てて置いてあった木剣を取って音を流している機械に投げた。
投げた木剣は見事に機械に命中し音を消して壁に刺さる。
「あーうるさかった」
静まりかえった教室で俺はそう言って教室を見渡す。
全員俺を見てらっしゃる。
「静かになりましたよ」
そう言って校長を見ると校長も俺を見てらっしゃる。
「なんですか?静かになりましたよ」
もう一度声をかけると校長は咳払いをして話しだした。
俺は校長が話しているのを横で聞きつつ教室にいる生徒達を見る。
全員がやる気がない感じで校長の話しを聞いている。
「以上だ何か質問はあるか?」
と校長が言うと一人の生徒が立ち上がって俺を指さし
「俺達の教師がこの一般人っておかしいだろ!」
その生徒が言った後他の生徒達が騒ぎだした。
なんでここだけが普通のなんだと。
「吠えるだけ吠えて実際はなにもできない弱者が獲物を持っていい気になりおって」
俺は突然そう言った、そう突然だ。
(なに言ってんだ俺!?)
勝手にしゃべったぞ口が!?。
「あ」
教室を見渡すと生徒達が俺を見ている、そして校長を見ると校長も驚いた顔して俺を見てる。
言ってしまったものはしょうがない合わせるしかない。
「どうした黙りこんで?あーもしかして図星か?すまんすまん見たまんま口に出してしまった」
よし煽っていこう。
「校長、あとは任せてください。依頼通り大人しくさせます」
「あ、ああわかった」
そう言って教室を出て行った。
静かになった教室で教卓に手を置いて
「お偉いさんはどっか行ったぞ」
そう言って校長が出て行った方に親指を指す。
それを合図に生徒達は立ち上がって自身の獲物を手に取る。
「ルール決めようか。なに簡単だ、君達はその手に持っている獲物を俺に当てれば勝ち。で、もう1つは君達が戦意をなくしたら君達の負け。ほら簡単だろ?」
「ずいぶんと余裕なんですね、あなた一人で勝てると?」
と聞いてきた生徒を無視して近くにいた生徒に俺は自分の腰に下げてある鎖で縛られた分厚い本を投げる。
本は鎖が外れ生徒の前に落ちた。
「届きませんでしたよー·········え?」
目の前に落ちたその本を拾おうと手を伸ばした生徒はその本に喰われた。
読んでいただきありがとうございます。間違っているところもあるかもしれませんが宜しくお願いします。




