めんどくさー
「おはようござ·········なに、あの暗い雰囲気」
会社に着いて仕事着に着替えて資料室に向かう途中で見えるホールで人達が椅子に座り何も喋らず下を向いている。
「あの、すいません。あれは何があったんですか?」
すれ違う職員に聞くと地下鉄廃線に行った人達が帰って来てないという話しだった。
「ちょうどいいところに」
そう後ろから声をかけられて振り向くと一人の社員が大量のファイルを持ってこっち来る。
「斉藤さん、おはようございます。資料室に向かいます?」
「おはようございます。はい、向かいますよ」
「よかった、これらのファイルを持って行ってもらってもいいですか」
「はい、わかりました」
そう言ってファイルを受け取って資料室に向かった。
「A-13、B-18、F-8、F-9、G-6、7、8、9」
そうファイルの番号をいいながら資料室を歩いて棚に入れる。
「D-4、D-5っと終了」
ファイルを棚に戻し終わって伸びをして資料室の扉の近くにある机に置いてある「ファイル持ち出し表」と書かれたファイルを手に取り椅子に座りファイルを開いて土日に誰がどのファイルを持って行ったか見る。
しばらくファイルを見ていると資料室の扉を開いて職員が二人が入って来る。
「おはようございます斉藤さん」
「おはようございます」
「A-1からA-10のファイルを持っていきたいんだけどいいかな?」
「わかりました、このファイルに時間と名前をお願いします」
そう言って俺はAと書かれた紙が貼ってある棚からファイルを出して紙袋に入れる。
「はいどうぞ」
そう言って紙袋を渡す。
「ありがとう」
そう言って資料室を出て行った。
休憩時間になってのんびり窓から外を眺めていると
「顕現せよ炎魔人、イフリート!」
と聴こえて声が聴こえた方を見るとドームように広い広場でなんか盛り上がっていた。
広場全体が見える窓に移動して広場を見ると広場の中心で魔導師ふうの男と炎を吹き出しながら立っている男、それを距離を取って眺めている人達。
「これが伝説の魔人イフリートか」
「よく契約できたな!」
とか言って周りは盛り上がっている。
「イフリートねぇ」
そう言って俺はイフリートと呼ばれている男を見ると男と目が合う。
「弱そう」
俺はそう小さく言って窓から離れて仕事に戻る。
「斉藤君、いるかい?」
「はーい」
ファイルを並べ直していると社長の声が聴こえて返事をして向かう。
「なんですか社長?」
「外出を頼めるかな?」
「外出ですか?」
「この書類を届けて来て欲しいんだけどいいかな?」
「わかりました、どこに届ければいいですか?」
「新しくできた学校にだからまだ地図は載ってないけど多分ここらへんだったと思う。向こうには連絡はしてあるから私の名前を言えばわかるはずだ」
届け場所を聞いて資料室を出る。
「その書類を学校の校長に届けたら電話してくれたらいいから、そのまま帰っていいよ」
「わかりました」
そう言って更衣室で私服に着替えて会社を出る。
(最近、外に出る仕事が多い)
そう思いながら歩いていると人とぶつかりそうになってとっさに避ける。
「チッ」
なんか舌打ちされたんだけど?
わざとぶつかろうとしたのか。
ため息を吐いてまた歩き出す。
「·······冒険者育成学校·······?」
地図に載っている目的地についてその名前を言う。
俺の目がおかしくなったのか?········まあいいか場所はここだし入るか。
校内に入る入り口近くに立っている人に声をかける。
「こんにちは」
「こんにちは、学校に何か用かい?」
「はい、えっと、安堂さんから書類をここに届けるようにと言われて届けに来ました」
「確認をとるからちょっと待ってくれる」
「はい」
しばらくして「入っていいよ」と言われて中に入る。
案内板を見て校長室の場所を見つけ階段を上がって校長室に向かう。
校長室に向かう途中廊下を走る男が二人が視界に入り立ち止まる。
一人は赤髪の男、もう一人は息を切らして必死追いかけるメガネの男。
「白崎っ!その石を返せ!」
「お前にはもったいない召喚石だから俺がもらってやるって言ってんだろ」
そうな会話をしながらこっちへ向かって来る。
(赤髪の男が手に持っている石はあのメガネの男のか、そんで取り返そうと追いかけていると·········というか誰も止めようとしないって)
俺はそう思いこっちに向かって来る赤髪の男の横を通りすぎてメガネの男の前に立つ。
「はいこれ」
そう言って赤髪の男が持っていた石をメガネの男に渡す。
「え?えっと、ありがとうございます!」
メガネの男がそう言う。
周りを見ると廊下にいた人達はポカーンとした顔をして俺を見ているもちろん赤髪の男も。
俺は面倒なことになりそうと思いメガネの男に
「校長室にいきたいんだけど案内をお願いしてもいいかな?」
「えっと、はい!」
そう返事をして「こっちです」と言って俺の前を歩く。
「ここが校長室です。校長先生、入ります」
そう言ってメガネの男は校長室の扉を開けて中に入る俺もその後について入る。
周りを見渡す部屋中本棚で埋め着くされた。
そしてソファーを見るとソファーで昼寝をしている社長と同じ体格の男が寝てる。
案内をしてくれたメガネの男に「ありがとう」と言うと「どういたしまして」と言って校長室を出て行った。
「あのーすいません」
「········」
「返事がない」
「すいませーん」
「········」
「········」
返事がない。
(帰るか)
俺はそう思いソファーで寝ている男に手を合わせてからテーブルに書類の入っている紙袋を置いて校長室出る。
(電話電話)
スマホを出して社長に連絡をする。
「もしもし社長、書類届け終わりました」
「お疲れ様斉藤君、ありがとう」
「はい、お疲れ様でした」
そう言って電話を切る。
「見つけたぞ!てめぇ!」
そう聞こえ階段のある方を向くと階段から赤髪の男が現れてこっちに走って来る。
「俺に何をしやがった!」
そう言って睨んでくる。
(めんどくさー、無視して帰ろ)
そう思い俺は開いている窓を探して開いている窓を見つけて窓へ行き高さを確認する。
そして窓に足を置いて身を乗り出して窓に手を置いて宙ぶらりんになる。
「よっと」
手を離して落下し、下の階の窓枠を掴むそしてまた手を離し下の階の窓枠を掴むとその窓は開いていて窓際の近くに座っていた生徒と目が合ったが気にせずまた手を離し落下して地面に着地する。
そして何もなかったように学校を出ようと歩いて学校の入り口に着いた。
入り口にいる人は俺が外から出てきたのを不思議にしていたが「お邪魔しました」と言って学校を出ようとしたらまた赤髪の男に止められる。
「てめぇ!待ちやがれって言っているだろ!」
と息を切らしながら。
読んでいただきありがとうございます。間違っているところもあるかもしれませんが宜しくお願いします。




