いったいどうしろと?
「斉藤君、今日も午後から二堂の仕事を手伝ってもらっていいかな?」
「分かりました」
と資料室でファイルの整理をしていると社長が入って来てそう言ってきて返事をする。
「昨日は大変だったね」
「?、何のことですか?」
「昨日の話しだが?」
「?、コスプレした集団の祭り?」
「·······それだ」
ああ、あれか。
「それにしても斉藤君、戦闘が得意とは思わなかった」
「得意なわけないです」
「6O人くらいの相手を土下座させたのにか?」
「·······確かテレビに映っているって言ってましたね?」
ファイルを棚に片付ける手を止めずに聞くと
「ああ面白かった。斉藤君、君は何者だい?」
その言葉、ここに就職する就職試験で同じ事聞かれた気がするぞ?
就職試験、本当は面接もしないといけないんだろうけど
「面接なんて堅苦しいものより体を動かす方がいいだろう」
と社長の言葉で面接が無くなって試験だけになった。
どんなことをしたって?簡単だった。階段で40階にある社長室に行くそれだけだった。
20人位人がいて5人ずつ走って階段をかけ上がる、10分過ぎに次の組が階段をかけ上がって行く。
最後の組、俺と他の4人の番になって階段をかけ上がったんだっけ懐かしいようなどうでもいいような?
「ただ体力のある一般人です」
と試験の時に言った言葉を社長に言うと社長はため息を吐いた。
「斉藤君、今ここには二人しかいないよ」
「?」
「嘘をついているのはわかっているから本当のことを話していいんだよ」
そう社長の言葉に作業の手を止める。
(俺は嘘をついていないんだが!もう1つの理由は仕事がついで見たいな理由だしなーってこれを言えってか、言えません)
「ゲームをするためです」
「ゲームか?最近の面白いゲームってプライドキルオンラインだよね」
「そうですね、知ってるんですか?」
「ああ、やったことがある。········地獄だった」
(地獄ってそんな地獄イベントあったっけ?)
話しが俺から社長に変わったよかった。
「何かあったんですか?」
とりあえず聞いてみる。
社長、仕事はいいのか。
社長の話しを聞き流しながら仕事をしていると聞き覚えのある名前を聞いて声に出してしまった。
「ブレイカー・ストーカー······」
(壊し屋と追跡者)
「斉藤君、知ってるのか?」
「はい名前だけ」
(すいません知ってます。それは師匠と俺です)
俺は心の中で謝った、本当にすいません。
社長に心の中で謝ると資料室の扉を開い二堂さんが入って来て社長を見てため息を吐いた。
「何しているんだ?」
社長と俺を交互に見てそう言う。
「社長の愚痴を聞いてました」
「ちょ、斉藤君!?」
「ほう、何か不満があるのか?」
何か社長より弐堂さんが社長に見えるんだが?
「ところで弐堂、どうした?」
あ、話しを変えた。
「ちょうど昼だから昼飯を一緒にどうだとさそいに来たんだが、ちょうどいい社長にも話すことがある」
「分かりました」
「じゃあ社長室でいいかな」
「分かりました」
「ああ」
と言って資料室を出て行った、やっと一人になれた。
「準備はいいか?」
「はい」
そう言って弐堂さんの後を追って会社を出る。
「目撃情報があってな」
歩きながら弐堂さんが言う、誰の?
「師匠さんが依頼しただろう?」
ん?ああ、あの時か。
「この先にある誰もしようしてない朽ちた教会に入って行く集団の中に君と師匠さんが探している星夜見未来って子がいたのを俺の知り合いが見かけてな」
「本当ですか?」
「ああ、俺が信頼している奴だから大丈夫だ」
そんな会話をしていると目的地の教会が見えてきた。
弐堂さんと俺は近くの茂みから教会を見ると玄関に男二人に歩いて教会を見張る男が三人。
どうするんだと弐堂さんを見ると弐堂さんは教会とは別の方向を見ている、俺も同じ方を見ると人より大きい熊が教会に向かって走って行き歩いている三人の男に後ろから襲いかかる。
俺と弐堂さんはそれを目で追って固まってしまった。
「熊!?に、逃げ·····うわぁぁぁあああぁぁ!?」
と言って熊に背を向け走り去ろうとしたに男は熊の最初の餌食になった。
男の悲鳴を聞いた玄関の男二人は声が聞こえた方に走って行く。
「弐堂さんチャンスです中に入りましょう」
「あ、ああ」
そう言って茂みから出て教会に入り柱の影に隠れる。
「お前らも行ってこい!」
「は、はい!」
と男に言われて慌てて教会を出る男達。
「何でこんなところにボックスベアが現れる!こいつの未来視にはここが安全だって見えていたのにくそ!」
と苛立ち近くの椅子を蹴りとばし俺の隠れている柱に当たる。
俺は柱の影から覗くと一人の太った男とその近くに立っているローブを着た少女が立っていた。
「見つけた」
「見つけたぁ!」
と俺の声が聞き覚えのある声に消された。
俺と同時に同じ事を言って叫んだのは全身に誰かに殴られた痣やかすり傷、ところどころが破れた服を着た師匠だった。
俺と弐堂さんそれと太った男が同時に教会の入り口を見るそしてサッと俺は目を柱に移して柱に顔面を打つ。
(師匠、何があったらそんな格好になるんだ)
と思う、チラッと弐堂さんの方を見ると弐堂さんも目を反らして柱に顔面を打っていた。
「なっ貴様!」
と太った男の声それと誰かが倒れる音が聞こえて師匠の走る音が聞こえた。
俺?俺は柱に顔面を打ったから痛みに耐えている最中、もちろん弐堂さんも同じ状態。
「バインドスネーク!?いったいどこから現れた!」
「じゃあこの子は返してもらう」
「まっ待て!」
男の声を無視して少女を抱えて教会を走り出る師匠を見てとりあえず弐堂さんの方を見る。
「どうします?」
「·······一応これで君と師匠さんの依頼は達成なんだよな?」
「そうなりますね。後は師匠に任せて置いていいと思います」
「分かった、じゃあどうやってここを出るかだな」
「·······そうですね」
教会の中は蛇、教会の外は熊、いったいどうしろと?
読んでいただきありがとうございます。間違っているところもあるところもあるかもしれませんが宜しくお願いします。
章の数を減らしました。




