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RinnkuBuraddo  作者: いば
第2章
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迷った、どうしよう

昼過ぎ、ギルド内カウンター前。


「えっと、もう一回言って下さい」


カウンターに座って資料を整理していた女性は手を止めて顔をあげる。


「ああ、井戸川のランクダウンの申請をしたい」


「ランクダウンの申請·····ですか。理由を聞いてもいいですか?」


「ああ、それとラヴァはいるか?」


「ラヴァさんですか?ちょっと待って下さい」


そう言うと女性は後ろにいる職員にラヴァを呼んで来るように伝える。


「お待たせしました」


そう言って聞き取り用紙とペンを机にならべる。


俺は簡単にゲームセンターでのことを話す。


「わかりました。後は本人に直接聞きます、井戸川さんは?」


「今、医務室にいる」


そう言うと職員は用紙を畳んでポケットに入れる。


「それともう一ついいか?」


「はい。何ですか?」


「ゲームセンターで会った一般人の依頼を手伝うことになったんだが依頼ファイルの行方不明者リストを見せてくれ」


「わかりました、少し待っててください」


と言うと立ち上がって職員専用扉を開けて奥に消えた。


「あー、クエスト報酬を仲間の代わりに取りに来たんだが」


と隣のカウンターから声が聞こえてチラッと隣のカウンターを覗く。


隣のカウンターには重鎧を着て背中に狼のマークが付いた塔盾、左腰に変わったボウガンをかけた男が報酬金の入った袋を受けとるとり報酬金をアイテムポーチ入れてギルドを出て行った。


「お待たせしました」


と職員が分厚いファイルをカウンターに置く。


「ありがとう」


俺はファイルを受け取って近くの椅子に座ってファイルを1枚1枚依頼紙に載っている写真と師匠という女性から渡された写真のコピーを見てファイルに同じ写真を探しす。


「弐堂さん」


ファイルを閉じて顔を上げる。


「ん、ラヴァか。大丈夫か?かなりぼろぼろだな、モンスターにやられたのか?」


「やられてません。ちょっと医務室で冒険者が暴れて、リシマさんとイズナさんに押さえつけもらいながら状態異常を治していました。」


「誰だ暴れた冒険者は?」


「井戸川さんです。かなりの量の『呪い』にやられてました、解呪薬をかけた瞬間暴れだしたんです。今は寝ていますがまだ『呪い』はきれていないのでしばらく冒険者の仕事はできそうにないですね」


「そんなにか」


「はい、いったいどんなモンスターと戦ってあんだけの『呪い』をうけたんだか。それで私に何か用ですか?」


「あー、井戸川のことを頼もうとしたんだが、なんだかすまん」


「いえ気にしないで下さい、たまたま医務室にいたので。」


そう言うとラヴァはテーブルに置いてある写真を見る。


「この子、弐堂さんの娘さんですか?」


「いや違う、この子を探している人達がいて協力しているだけだ。でも、このファイルには載ってなくてな」


「名前は?」


「確か星夜見未来って言ってたな」





「師匠」


「ん?」


「師匠ならもしこの子を拐ったらどうします?」


そう言ってラーメンを食べる。


「そうだな~家に監禁するだろうな」


「即答か、もし家がなく宿かホテルをに泊まるとしたら?」


「ん~そうだな、体が入る位の大きなケースに入れて行くとか?まあその2つはあまり期待しないかな私は」


「じゃあ何ですか?俺はその2つしかうかびません」


「私は脅されて脅した人と行動しているとか?そうだとしたら顔を隠せる大きなフードの付いた服を着させるか大きなローブを着させるかな」


ローブねぇ·····そんな目立つのを着て街を歩けるか?ん?ローブ·····ローブ······。


「師匠、ローブを着た人ならゲーセンに向かう途中で見かけました」


「じゃあその人を探して見ようか」


そう言って会計をしてラーメン屋を出る。


「私はこっちを探してみる、少年はあっちを」


と適当に指を指して言うと人ごみに紛れて消えた。


「あっち、ね」


そう言って人が少ない道を歩く。


「誰かをお探しですか?」


(誰だこのスーツ姿の男)


「えっと、この子を探しているんですが見かけませんでしたか?」


とりあえず写真を見せる。


「この子ならそこの路地に入って行きましたよ」


と言って薄暗い路地を指す。


「本当ですか、ありがとうございます」


「いえいえ気にしないで下さい」


写真をしまって薄暗い路地に入る。


スーツを着た男は路地に入った男が遠くに行くのを確認してスマホを出して電話をする。


「今、ターゲットがそっちに向かった、別の道で合流する」


そう言ってスーツの男はスマホをしまって人ごみに消えた。



薄暗い路地って不気味なんだよな、護身用に何か持っていればよかった。


ゆっくりと歩きながら足音を立てず進んで曲がり角を覗く。


「誰もいない、こっち行ってみるか」


曲がり角を曲がってまた歩く。


進んでは曲がって進んでは曲がって左に行っては右に行ったり真っ直ぐ進んでみたり、そして立ち止まる。


(迷った、どうしよう)


スマホを出して時間を見る。


「2時40分······帰ろうか?、まだ進むか」


スマホをしまって歩き出す。


歩き続けて30分、行き止まりの広い場所が見えてその前で止まると師匠から電話がかかってきた。


「もしもし、師匠?」


「おー、少年か?」


「はい俺です、どうしました?」


何か殴られた音がするが?


「師匠大丈夫ですか?」


「何が?」


「何が?じゃない。何か変な音が聴こえるけど」


「ああ、大丈夫。変わった服を着た男共に絡まれて頭を地面に埋め込んでやった、少年は今どこ?」


「知らない路地の広い場所」


そう言って広場に入ると鉄格子が出られないように道を塞いだ。


「少年、今の音は?」


「鉄格子が道を塞いで出られなくなった」


「は?何で?」


「俺が知りたい」


「だよな、わかった今からそっちに行く」


そう言って電話をきった。

読んでいただきありがとうございます。間違っているところもあるかもしれませんが宜しくお願いします。

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