表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RinnkuBuraddo  作者: いば
第2章
53/87

本当にそれだけか?

朝、5時過ぎ。


「行ってきます」


まだ誰も起きていない薄暗い廊下を背にして靴を履いて玄関を出る。


そしてまだ街灯が照す暗い道を歩いて繁華街にあるゲーセン向かう。


昨日師匠から「ゲーセンでゲームでもして待ってろ」と言われた、目の前で。


一緒に家を出てそのまま依頼人の家に向かえばいいものを。


(·····めんどくさい)


ジャケットのポケットに手を突っ込んだまま歩いて行った。




繁華街に向かって歩いていると人が少しずつ増えてきて繁華街に着くころには足場がない位増えていた。


俺はその中を足早に歩いて人が少ない道に出て近道をして行こうと考えて歩いていると


「今日は結構集まりそうですね」


「だな、モンスター狩りより金を稼げるかも知れないな」


と目の前を歩く4人組の人達の声が聞こえてチラッと顔を上げてその4人組の後ろ姿を見て少し違和感を覚えた。


目の前を歩く4人は大柄の男が3人、中学生くらいの身長で大きなローブを着た歩きかたからして女性だと思う。


でも違和感はそれじゃなくて男達の服装がファンタジーアニメのような服だったからかも知れない。


(通り抜けよう)


そう心の中で言って目の前の人達を追い越して行く。


ゲーセンに着いたのは10時過ぎになった、俺は店の中にある椅子に座って休んでいると携帯が鳴ってポケットから出して誰からか確認すると師匠とでていた。


ため息を吐いて電話に出る。


「もしもし」


「もしもし、おはよう」


「おはよう」


「今何処にいる?」


「ゲーセン」


「もう着いたのか、早いな」


「んなわけない、人混みに殺されそうになった」


俺がそう言うと師匠は軽く笑ってから情報はゲットしたからそっちに行くと言って電話を切る。


俺は立ち上がってジャケットのポケットに手を突っ込んで店の中を歩く。


店の中はジャンルごとに音楽、格闘、シューティング、スポーツ、カードと古いのから最新のものまで置かれていてまばらに人達が思い思いのゲーム台のところに群がっている。


ゲームをして待ってろって言われても特にしたい物はないから適当に見てまわって一番賑わっているカードゲームのところで足を止めて観戦者達に混ざる。


「また俺の勝ちだな」


「ああ、まったくだ。ほらよ」


と男が言って封筒を勝った男に投げ渡すと封筒を受け取った男は中を確認して


「こんだけか?」


「そんだけだ。じゃあな」


と立ち上がってゲーセンから出て行った。


「次は誰が相手だ」


と椅子に座ったままハイエナのような目をぎらつかせ観戦者達を見渡す、観戦者達は狙われないように必死で目をそらす。


「おいあんた、目を合わせるな狙われるぞ」


と俺の横に立っていた男が小さな声で俺に言ってきて


「狙われる?」


と聞き返したが男はそれ以上何も言わなかった。


俺はもう一度椅子に座っている男を見ると目があってしまった。


「見ない顔だな」


椅子に座っている男が言ってきて観戦者達は一斉に俺を見る。


「俺?」


「そうだ」


そう言って腕を組んで見ている。


「どうだ、一戦して行くか?」


「すいません俺、やり方知らないです。それに今、人を待っているので」


そう言ってこの場から逃げようと後ろを向いて去ろうとしたら肩を誰かに掴まれた。


「あの、はなし······」


そう言いかけながら肩を掴んだ誰かに振り向いて顔を上げてその人の顔を見て言いかけていた言葉を止めて固まる。


俺の肩を掴んだ男は自分の身体が徐々に萎んでいくのを見て俺の肩から手を離して自分の両手を見て何が起こったといった顔をする。


「井戸川!」


ざわつく客の中を通り抜けて1人の男が痩せ細った男に近づいて男の状態を見て驚いた顔をする。


「お前!井戸川に何をした!」


「何もしてませんが?」


「嘘を言うな!井戸川がこんな姿になるわけがないだろ!」


そう言って今にも噛みつかんとする勢いで俺を睨む。


この状況どうしたらいいんだろう?逃げる?いやいやそれはない、ってかどうすればいいかわからん。


「お、いたいた少年」


と聞こえて振り向くと師匠が手を振ってこっちに近づいて痩せ細った男を見て


「少年、何があった?」


そう聞いてきて俺は簡単に話そうとしたらハイエナのような目をした男が近づいて来て


「俺の仲間がすまない、まだ入ったばかりなんだ」


と言って頭を下げる。


「弐堂さん!何で頭下げているんですか!」


弐堂と呼ばれた男は自分の名前を呼んだ男を睨んで黙らせた。


「本当に仲間がすまない、俺は弐堂だ」


「えっと、気にしないで下さい。斉藤です、こっちは俺の師匠です」


そう言うと弐堂さんは顔を上げて痩せ細った男を見る。


「井戸川が何をしたかわかるか?」


「肩を掴まれただけです」


「本当にそれだけか?」


「?、はいそれだけです」


そう言うと弐堂さんは腕を組んでため息をついて「ギルドに行くぞ」と言って痩せ細った男をもう1人の男に任せて出入口に向かって歩いて行こうとして師匠が声をかけた。


「弐堂さん」


「ん?なんだ?」


「今、人を探しているんですがこの写真に写っている子を見たことないですか?」


と師匠が弐堂さんにそう言って写真を渡した。


師匠から写真を受け取った弐堂さんは写真を見る。


「見たことあるな」


「本当ですか」


「ああ、いつもここに寄っていたからな覚えている」


「ここにですか?」


聞き返すと「ああ」と言って写真を返す。


「この子がどうした?」


と言って聞いてきて師匠は弐堂さんに行方不明で警察も探しているが見つからない言うと弐堂さんは


「わかった。その依頼、俺達も協力しよう」


「え!?いいですか!」


「あ、ああ」


師匠は目を輝かせそう言うと弐堂さんは一歩下がって返事をした。

読んでいただきありがとうございます。間違っているところもあるかもしれませんが宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ