間に合わなかった·······
「リン?」
俺は声が聞こえた方、ちょうど横にリンが立ってた。
「リンだよー!」
と元気に言う。
「リン、どうやって来た?」
「?、普通にあっちから?」
と俺が来た道の方に指を指す。
「·······」
俺は無言でリンが指した方を見ると男達は突然現れたリンに目が行っている。
「リン、俺のヘッドギアはどこに?」
そう聞くと思い出したようにパーカーのポケットからリストバンド型の機械を出して俺に渡す。
「なにこれ?」
「ゲーム機を改造した!」
と満面の笑顔で答える。
俺はその言葉に心を砕けかけるが持ちこたえる········地面に両手をついて崩れているが。
「遅かった·······、どう改造したの?形変わっているし」
そう言って自分の左手首に着ける。
「家に帰ったら説明するね、マスター!」
「じゃあリン、今暴れたい?」
と言って自分は何言ってんだと顔に手を当てる、そしてリンを見ると目が完全に輝いている。
「暴れたい!相手はどこ!マスター!」
「落ち着け落ち着け、相手はあそこで群がっている男達」
そう言って男達を見るとざわざわ言っている。
「マスター!あの人達、経験値が少ない!」
男達を見るや否や男達に指を指してそう言う。
「え?もしかしてこの人達弱い?」
俺がそう言うとリーダーぽい男が
「お前ら!黙って聞いてりゃごちゃごちゃと!俺達が弱い!ただの一般人が!」
と言って男達が突っ込んで来る。
「マスター!殺っちゃいいの?」
と元気に物騒なことをいうリン。
「殺るのはやめて、病院送りでお願いします」
そう言うとリンの姿が消えて男達の方で悲鳴があがる。
「うわぁ~、男達が雑巾のように倒れていく」
俺はそう言って楽しそうに暴れているリンを見る。
そして倒れているリーダーぽいの男に近づいて
「中から外には出られるんですか?」
と聞いてみるが反応がない。
「終わったよー!」
と駆けてくるリン。
「お疲れさま、ここってどうやって出ればいいのかな?」
「石を拾い集める?」
(石?)
「もしかして封なんたら石って奴を探せばいいのか?リン、どんな石かわかる?」
「わかんない」
「じゃあ、探して見てそれらしい石を拾おうか」
そう言うとリンは「石拾いだー!」と言ってはしゃぐ。
(元気だな)
とリンを見てそう思った。
とりあえず辺りを探して適当に石を拾うか。
「リンはあっちの方を探して、バイクはあっちの方を。俺はここを探すから、今時間は10時·····とりあえず11時にこの辺に集合、怪しいと思った石を集めてきて」
俺はポケットにいつも入っているボールペンとメモ帳を出してメモ帳に丸を書いてそこに線で三つに分けて名前を書く。
「わかった!」
と元気にリンは言ってバイクは返事の代わりにエンジンをかける。
「じゃあ探索開始」
と言うと指示された方向に向かった。
「さて」
そう言って立ち上がって後ろを向くといまだに倒れている男達を見る。
「この人達は無視して石を探すか、どんな石かわからないけど」
と言って人を踏まないように歩いてあっちから探そうと周りを歩いて行く。
「こんな赤い壁を張って他の人達に迷惑がかかると思わないのか?それとも迷惑をかけることを事前に伝えてあるのか?」
ゆっくりと歩きながら地面を見回す。
「どれが怪しいかわからないけど目立つのだといいな」
そう言って歩き探した。
俺はスマホを出して時間を見ると後10分で11時になる。
「そろそろ戻るか」
そう言って立ち上がってリンとバイクに伝えた集合場所に向かった。
「リン、バイク、どうだった?見つかった?」
俺は地面に座ってリンとバイクに聞くと
「たくさん拾ってきた!」
と言ってポケットからたくさん石を出す。
どれが怪しいかわからないから気になる石を拾ってらしく、赤く点滅する石や真っ黒な石やらもろもろ出して眺めている。
「バイクは?」
とロボットになったバイクに聞くとバイクはジェスチャーで見つからなかったと答えた。
「マスターは?」
とリンが聞いてきて
「俺もバイクと一緒で見つからなかった」
俺はそう言ってため息を吐く。
「ちょっと待っててマスター!」
と言ってリンは立ち上がったと思ったらまた姿が消えた。
「どこに行った?」
俺は立ち上がって周りを探すと男達の姿が見当たらなかった。
しばらく待っていると空が夕日色から元の青い空に戻った。
「ただいまー!マスター!」
と言って戻って来たリン。
「どこに行ってたの?それとあそこに転がっていた男達は?」
「あの人達は病院に向かって行ったよ!その時に石も回収して行ったよ!」
「そうなんだ、じゃあ俺達も帰ろうか」
俺そう言ってバイク乗ってサイドカーにリンが乗ったのを確認してバイクを走らせる。
家に着いて自分の家を確認する。
(外から見たら俺の家だ、でも中は·····)
玄関のドアを開けると
「「「お帰りなさいませ、サイ様」」」
と見知らぬ人達がそう言って頭を下げる。
「······」
俺は無言でその光景を見て固まる。
「マスター?」
リンの声で少し我にかえると俺は靴を脱いで揃えて隅に置く、そしてその場から逃げるようにリビングと書かれたプレートのかかったドアを開けて中に入るクラウスが師匠に組伏せられていた。
「何をやってんの?クラウス」
と言うとクラウスは助けが来たと顔を上げる。
「師匠、何があった」
俺はクラウスが生きているのを確認してクラウスを組伏せてる師匠にそう言ってリビングを見回す。
「こいつ、私が元格闘ゲームのチャンピオンだって言ったら笑いやがった!」
俺はリビングは変わってないと心の中でよかったとため息を吐くとクラウスが師匠に喧嘩を売ったと師匠が言って俺は笑いそうになった。
「クラウス、師匠が言っていることは本当だぞ。その人、格闘ゲームのキャラクターの技を体に叩き込んでいるだ。クラウスには勝てないよ」
「·······」
「説明ありがとう少年」
と水を渡すとそれを飲み干す。
「それでヘッドギアはどうなったの?」
俺は左腕に着けているヘッドギアだったリストバンド外して師匠に渡す
「間に合わなかった······」
そう言ってテーブルに顔を伏せてため息をついた。
スマホをポケットから出して画面をつけるとメールが届いていた、俺はそれタップして開くと社長からのメールだった。
読んでいただきありがとうございます。間違っているところもあるかもしれませんが宜しくお願いします。




