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RinnkuBuraddo  作者: いば
第一章
48/87

お断りします

倉庫から離れて近くにあったベンチに座ってクラウスに「終わった」と連絡すると「わかった」と言ってマルクさんが迎えに来てくれると言って「待っててくれ」と言われた。


「暇だ」


そう言ってぼーっと遠くで走り去る車を眺める。


「現実に見えるけど······ゲームだよね?」


そう呟いてあくびする。


しばらくして1台の荷台の付いた軽自動車が目の前に止まると運転席からマルクさんが降りて


「サイ様、お迎えに来ました」


と言って後部座席のドアを開ける。


「ありがとう」


と言って車に乗る。


「ふかふかだ」


シートに座ってそう呟くとマルクさんが「毛布をどうぞ」と言って渡された。


「どうも」


と言って受けとる。


(よし、これで寝れる······待て待て!)


と思ってマルクさんを見ると微笑んで


「アドラ城に着いたら起こします」


と言って後部座席のドアを閉めて運転席に座ってエンジンをかける。


(心を読まれた!?、あれ?アドラ城?攻略·······まあいいか)


俺は運転席に座るマルクさんを見て心の中で叫んだ、そして何かおかしいと記憶を思い出すが思い出せず思考するのはをやめて


「じゃあ、遠慮なく」


そう言ってシートの上に横になって毛布を被る。


そして目を閉じた。




「少年!大丈夫か!怪我してないか!」


と俺が目を覚ますと突然師匠が肩を掴んで揺らす。


「大丈夫、大丈夫だから揺らすのをやめてください、それと近い」


「す、すまん」


と言って離れる。


俺は師匠が強制ログアウトして起こしたんだろうと思ってゲーム機を外そうと頭に手を当てる。


「?」


あれ?


「師匠、俺のヘッドギア知らない?」


俺はそう言って部屋を見渡す。


「え?」


と師匠も部屋を見渡す。


「おーい師匠さん、サイは起きたかー」


とノックと聞き覚えのある声が聞こえて俺は部屋のドアを開ける。


「目の前にクラウスがいる·····」


「ドアを開いて俺を見た第一声がこれか、もっと驚くかと思っていたのにな」


「驚いてます、ここは俺の家だよね?」


「そ、そうか。えーっと、アドラ城だな」


「·······」


「ねえ少年、その人ってもしかしてこのゲームのNPCなのかな?」


と言ってRinnkuburaddoのケースを見せる。


「師匠さん、顔が怖いぞ」


とクラウスがそう言って俺は振り向かずに


「そうかも知れませね」


って言って自分の部屋から逃げる。


「待てー!」


と師匠が追いかけてくる、俺の家こんなに広かったっけ?ってそんなこと考えている場合じゃない!


俺は近くの部屋のドアを開けて中に入って地面に座る。


「はぁ、師匠に言われなくとも分かってるってのおかしいってことは」


と言って立ち上がると目の前に紫色の炎を纏った屍のドラゴンが立っていて俺は屍のドラゴンと目が合ったまま固まってしまった。


(屍!?)


俺は声に出さず心の中でそう叫んだ。





「たく、何処に行った」


少年め、あんなに足速かったか?それに······家の中、部屋は変わってなかったけど部屋を出るとアドラ城?の通路に変わっているって


「絶対これ、このゲームの影響だよな」


と言ってRinnkuburaddoのケースを見る。


「正解です」


と突然後ろから声をかけられケースをおとしかける。


「びっくりさせないでください!」


「すみません、後ろ姿を見かけたので」


「はぁ、で、正解ってどういうことです」


と言ってマルクさんを睨む。


この人、何者だろう。私が風呂から上がって少年の様子を見に行ったら少年はベットから突然消えるし家の中が変わるし知らない人達が30人現れるし······頭が痛くなってきた。


頭を押さえる私を見てマルクさんは


「難しく考えない方がいいですよ」


と言って紅茶を出してくれた。


「ありがとう」


って待て!待て!いつの間にリビングに移動したの!?


「マルクさん、サイ様を見つけました」


と内心で驚いていると一人の男性がマルクさんにそう伝える。


(サイ様って誰だろう)


と思っているとマルクさんが私を見て「ついてきますか?」と聞いてきて私は頷く。


マルクさんの後についていくと通路の奥から屍のドラゴンがゆっくりとこっちに向かって来るのが見えて私はとっさにマルクさんの後ろに隠れるとマルクさんが


「イシュー、いないと思ったら斉藤様と遊んでいたのですか」


と言った。


「え?」


と言ってマルクさんの言葉にマルクさんの後ろから顔を出しての塊を見る。


すると屍のドラゴンの背中から少年が飛び降りる。


少年は私を見るなり「見つかった」と言ってしゃがむ、楽しんでいるな!


「斉藤様、斉藤様が探しているヘッドギアですがリン様が「魔改造するんだー」と言って自分の部屋に持って行きましたよ」


とマルクさんは言った。


「「·······え?」」


私と少年の声が重なった。





「「魔改造!?」」


俺と師匠の声が重なって叫んだ。


「リンは今どこに!?」


「スクラップ場に行かれました」


そうマルクさんが答えた。


「スクラップ場······」


またか、またあの場所に行くのか·······しゃーない。


「どこに行くんだ?」


「スクラップ場」


師匠の言葉に即答して玄関を探す。


「マルクさん玄関はどこですか?」


そう聞くとマルクさんはパチンと指を鳴らすとパッと廊下から玄関に変わった。


俺はコートを着て靴を履いて玄関を出る、そしてバイクに乗ってスクラップ場に向かう。



スクラップ場に向かう途中、なぜか通る道々に通行止めに引っ掛かる、そして何もない道に出る。


「·······」


(自分自身、方向音痴なのは知っているけど······ここまでひどくない)


「バイク、自動運転。目的地はスクラップ場」


そう言うとバイクはUターンすると正面に大勢の人達が集まる、そして突然空が夕日のように赤くなる。


全員、手に鈍器や剣に槍やらもろもろ持って俺を見ている。


「なにこれ?」


と呟いてバイクから降りる。


「えっと、何か俺に用ですか?」


とりあえず聞いてみると人達は顔を見合せ笑う。


「用がないならどいてください」


そう言うと一人の男が出てきた。


「まあ待て、ここを通り抜けたかったらバイクと金を置いていきな」


「お断りします」


即答で返す。


「ここは俺達の縄張りだ、だから従ってもらう」


「お断りします」


これも即答すると男は顔に青筋を立てる。


俺は警察を呼ぼうとスマホを出すと男が


「警察を呼ぼうなんて無理だぜ。空が赤いだろ、こいつは封魔結界石を使っているんだ、魔法と電波使えなくするそして結界の外から誰も入れないスゲー石だ」


と自慢気に話す。


(うわぁ~、誰かなんとかしてくれー)


俺は心の中で言うと


「マスター!呼んだー!」


と元気にリンが声をかける。

読んでいただきありがとうございます。間違っているところもあるかもしれませんが宜しくお願いします。

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