モンスターじゃないのにな
午後18時過ぎ、俺と師匠、リン三人無言でご飯を食べる。
「······」
「······」
「······」
テレビの音がうるさいと思うくらい静にご飯を食べる。
そして食べ終わった食器を台所に立っているバイクに渡す。
「······」
「······」
「ごちそうさまー!」
そう言ってリンはバイクと一緒に食器を洗う。
「ねぇ少年、あの子だれ?家出?」
と師匠がリンを見て聞いてきた。
「あの子はリン、ゲームで召喚してそのままにしていたらこっちに来たみたい」
「ふーん·······ん?少年今なんて言った?」
「ゲームで召喚してそのままにしていたらこっちに来たみたい」
俺がそう言うと師匠は俺を見て
「今自分が言った言葉、おかしいと思わないの」
「おかしいけど本人がそう言ったので、それとリンは人間じゃなくて機械です」
「あの子が?バイクがロボットなのはわかったけど」
「俺も最初は疑ったよ、そしたら目の前で自分を分解して整備し始めたから」
そう言ってリンを見てその事を思い出して
(あれって絶対誰も真似できないっていうかよく作れたな)
そう思った。
「というか師匠もこのゲームをやっていたからこうなることは知っているんじゃないんですか?」
そう言って師匠を見る。
「私がそのゲームで知っているのは、ゲームで起きたことが現実で似たようなことが起きることとゲームオーバーになったら死ぬか二度とゲームじたいできなくなるってことだけ」
「そんなウソみたいな」
俺はそう言ってテーブルに置いてあるミカンを食べる。
「信じてないな~っていうかそれ前にも言ってなかった?」
師匠はそう言ってミカンを食べる。
「俺はまたゲームしてますから何かあったらそこのバイクかリンに言ってください」
そう言ってゲーム機を点けてソファーに座る。
「明日仕事じゃないの少年?」
そう言ってミカンをもう1つ食べる師匠。
「さっき社長からメールがきて一般社員全員、明日からしばらく休むようにって」
「いつ仕事に?」
「さ~メールには書いてなかった、まあまたメールがくる思います」
俺はそう言って目を瞑った。
「リンちゃん、少年が私の話信じてくれない~」
と言って私は食器をかたずける少女に言う。
リンと呼ばれた少女は食器棚を閉めてソファーに座る少年に毛布をかけて私の近くに座った。
「ねえ、リンちゃんは本当に機械なの?」
「んー機械だけど兵器?」
「リンちゃんはサイボーグ?」
「違います」
「アンドロイド?」
「違います」
「じゃあなんなのよ~」
そう言ってリンちゃんのほっぺたを突っつく、若いね~。
リンちゃんはほっぺたを突っつく私を見たまま困った顔した。
「それは物騒だから誰にも言わないことってマスターが」
「いいから教えなさい~誰にも言わないか~ら」
そう言うとリンちゃんはため息をついて
「嫌です」
「そこをなんとか」
そう言ってリンちゃんが言った言葉に私は固まった。
「じゃあ師匠さん、マッサージしますね」
なぜ?
目を開けて周りを確認してどこまで進めたか確認する。
「えーと、港に戻って報告した後船に乗って客室でログアウトしたんだっけ」
そう言ってステータスを開いて装備欄を見る。
「武器:なし、サブ武器:魔導書、防具:死者の服、叫びのグローブ、返り血のズボン、黄泉の靴、スキル:ステルス、武器召喚、兵器召喚、道具召喚、·····とりあえず船内を探索しますか」
客室を出て適当に歩いていると違和感というかなんていうか船内が静かなんだけど?だれ一人すれ違わないなんだけど?
曲がり角を曲がろうとして人とぶつかった。
「すいません、大丈夫ですか?」
そう言ってぶつかった人を見る、20代後半で半袖短パン頭に赤い布を巻いた男だった。
俺が声をかけると男は俺を見たとたん顔を青くして
「ばっ」
「ば?」
「化け物!!」
そう言って男はナイフをだして俺に斬りかかって来た。
「おっと」
俺はそう言ってよけてついでに足をすくって男を転ばすそして両腕両足に手錠かける。
「危ないな~っていうか俺を化け物って、」
そう言いながら転がっている男をほっといて男が来た道を歩く。
「攻撃システム、防衛システム、修復システム」
そう言うと錆び付いた扉から黒い球体が3つ出てきて俺の回りを飛び回ったている。
とりあえず甲板出る道を進んでいると他にも赤い布を巻いた男達にモンスター扱いされて襲われかけたけど攻撃システムが優秀過ぎてボウガンや弓を構える前にレーザーで細切れにされて死んで行った。
肉片になった死体の上を踏んで歩くって······グロイな。
「というか俺モンスターじゃないのにな」
そう言って手鏡をだして自分の顔を見る。
「普通だ」
そう言って手鏡を後ろに投げ捨てる。
地面に落ちた手鏡は軽く跳ねて赤白い髪の少女を写したがそれは少女の後ろ姿ではなく赤黒い靄のかかった人の形をした死者を写して光になって消えた。
甲板に出る扉の前にくると扉の奥から怒鳴り声と戦闘音が聴こえて来た。
「くそ!邪魔だ!海賊ども!」
「通さねぇよ!」
とクラウスの声と男の声が聴こえた。
俺は扉を開けて甲板に出ると近くで戦っていた冒険者と赤い布を巻いた男が扉から出てきた俺を見て赤い布を巻いた男は顔を青くして走って甲板から飛び降りた。
冒険者の方は俺と目あったとたん尻餅をついて剣を俺に向けて少しずつ後ずさる。
俺はそれを無視して周りを見てクラウスを探す。
「見つけた」
クラウスを見つけたらクラウスは三人大柄の男に取り押さえられたところだった。
「ステルス」
俺がそう言って姿を消すと冒険者の男は消えた俺を探すそして甲板にいる冒険者達に大声で
「モンスターだ!モンスターがいる!」
そう叫んで立ち上がって剣を構えて警戒する。
「冒険者って頭がおかしい奴がふえたみたいだな!」
そう赤い布を巻いた男が言って叫んだ冒険者に斬りかかる。
俺はそれを聞いてその男の脇腹を蹴って甲板から海に落とす。
「へ?」
男は間抜けな声をだして海に落ちた。
読んでいただきありがとうございます。間違っているところもあるかもしれませんが宜しくお願いします。




